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男性の育児休業取得を応援!企業が最大320万円受け取れる働くパパママ育業応援奨励金


 東京都では、男性従業員に合計15日以上育児休業をさせ、育児休業を取得しやすい職場環境を整備した都内企業等に対し最大320万円の「働くパパママ育業応援奨励金」が支給されます。


1.育児休業とは


 労働者が原則としてその1歳に満たない子を養育するためにする休業のことをいい、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の実現に向けて、企業側も育児休業の取得促進に取り組むことが重要になっています。
厚生労働省の調査によると、令和3年度の育児休業取得率は男女ともに増加していますが、女性の85.1%に対して男性は14.0%と依然として低い水準となり、男性の育児休業取得率について、国や都も企業の後押しをする政策を進めています。
(厚生労働省「令和3年度雇用均等基本調査」https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/71-r03.html

2.東京都「働くパパママ育休取得応援奨励金」とは


 育児中の従業員の就業の継続や男性従業員の育児休業を応援する都内企業等に対して支給される奨励金です。
https://www.shigotozaidan.or.jp/koyo-kankyo/boshu/papamamayoukou_papa.html

 働くパパママ育休取得応援奨励金には【働くママコース】【働くパパコース】【パパと協力!ママコース】【もっとパパコース】の計4つのコースがありますが、今回は男性従業員に合計15日以上の育児休業をさせて原職等に職場復帰させ、職場環境を整備した場合に受給できる【働くパパコース】について解説します。

3.働くパパコースの奨励金額


 男性従業員が養育する子の2歳の誕生日の前日までに合計15日以上育児休業を取得し、引き続き3か月以上原職復帰している場合、休業取得日数に応じて以下の金額が支給されます。

 また、特例措置として子の出生後8週の間にに合計30日以上育児休業した場合は、支給額に一律20万円が加算されます。

4.奨励金の対象となる取組み


 働くパパママ育休取得応援奨励金 働くパパコースでは、継続的に育児休業しやすい職場環境の整備に取組むことが要件となっていて、育児介護休業法に基づく次のア~エの項目のいずれかを実施する必要があります。
 ア 育児休業・産後パパ育休に関する研修の実施
 イ 育児休業・産後パパ育休に関する相談体制の整備等(相談窓口設置)
 ウ 従業員の育児休業・産後パパ育休取得事例の収集・提供
 エ 従業員への育児休業・産後パパ育休制度と育児休業取得促進に関する方針の周知

5.申請の流れと注意点


 1)男性従業員が合計15日以上の育児休業を取得する
 2)原職復帰し、3ヶ月間勤務する
 3)奨励金の申請

※申請は2ヶ月以内に行う必要があります。

 また、申請を行う上では下記についての注意が必要です。
✓ 各コース1事業者1回のみの申請
  別法人であったとしても、同一代表者の申請は不可
✓ 有給の育児休業は対象外

6.まとめ


 働くパパママ育休取得応援奨励金の働くパパコースは東京都が実施している助成金の中でも力を入れている助成金です。
 一定の要件を満たすことや必要書類は少し多くなりますが、働きやすい職場作りのきっかけとしてもおすすめできる助成金です。
自社の就業規則の見直し、支給要件がクリアできているかの確認や申請書類作成代行など、是非お気軽に当事務所へお問い合わせください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSekOvBeGAjf711_gvXvsZmEBefVa21lxEZc972XtZlRr8yF8g/viewform

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