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大人の学びのニーズはどこにあるのか?Schooの人気講義を調べてみた

人生100年時代、リカレント教育や学び直しが叫ばれる昨今、大人向けの学習を提供するサービスが増えている。

学習サービスの提供を考えるなら、ニーズがどこにあるのか知っておくことは重要だ。

恐らく関連サービスで最大規模の会員数70万人以上、「大人たちがずっと学び続ける」場所であるSchoo(スクー)の講義を元に調べてみた。

人気があるのは「多くの人が悩む」領域の「具体的なスキル

Schooにはビジネススキルを中心に、幅広な講義が用意されている。
選ばれる授業トピックは「未来に向けて、今学んでおくべきこと」。
Schooで人気の講義を見れば、これから先、大人、社会人が何を学ぼうとしているのかがわかる。

Schooには「参加したい」というブックマーク機能がある。
過去の講義のページを調べ、講義数と参加したい人数を調べた。

調査の結果わかったのは、

  • より多くの人が悩む領域

  • 具体的なスキル

の人気が高いということ。
書いてしまうと当たり前だが、サービス提供の際に改めて意識したいポイントだ。

ランキングで見る人気講義

”参加したい”平均人数が多いタグ20選=>具体スキルが人気

”参加したい人数"で見た人気のタグTop20

スクーの約350種のタグから、「講義回数が5回以上」に絞って、”参加したい”人数の平均値でランキングを付けた。

上位の顔ぶれは以下の通り。

  1. MA(マーケティングオートメーション)

  2. タイポグラフィ

  3. カメラ

  4. ビジネス基礎力

  5. 英語学習

もっと「ビジネス」色の強いタグが並ぶかと想定したが、想像よりもバラエティに富むラインナップだった。

比較的デザイン系、ビジュアルに絡むタグが多いのは動画講義との相性の良さもあるかもしれない。

印象的なのは
「○○のスキル」
という形で、履歴書や経歴書にも書ける具体的なスキルが大半だということ。

このランキングだけ見ると、全てのタグが具体的に見えるかもしれないが、後述の実施回数ランキングの通り、抽象的なタグも多くある。

その中で、具体的スキルのタグが人気ということは、わかりやすいスキルを求めている人が多いということだろう。

OAスキルや、プログラミング・コーディングの基本、デザイン、Webマーケティングに役立つスキルなど、仕事の場面で活用できるスキルの人気が高い。

過去の実施回数が多いタグ20選

実施回数が多い講義についても調べてみる。
実施回数が多い順に見ると

  1. コミュニケーション術

  2. キャリア

  3. 仕事術

  4. 思考法

  5. 起業・スタートアップ

という並びだ。
回数別なので、広い内容を包含できるタグが多い。

実施回数と「参加したい」の数を合わせて見ると、

  • キャリア

  • 起業・スタートアップ

は回数が多い一方、”参加したい”人数が少ない。

仕事をしていればほぼ関わる「コミュニケーション」「仕事術」「思考法」といったタグとは異なり、キャリアや、起業は対象者が限定的だ。

しかも、「キャリア」「起業」にまつわる悩みは人それぞれ、かつ切実なケースが多い。
突っ込んだトピックは特定の人にはニーズが強いが、求めている人数はその分少なくなる。

ただ、実施回数が多いということは、各回の熱量は高いのかもしれない。

キャリアや起業は人生の節目になる内容だ。
魅力的な講義があれば、有料会員化する率が高い可能性もある。

カテゴリ別の"参加したい"人数と講義数

最後にカテゴリ別の状況を見る。
全大カテゴリを参加したい人数が多い順に並べた。

ビジネス直結以外にも多くのカテゴリがあるが、やはり人気はビジネスに直結するもののようだ。

仕事の基礎となるスキルが上位に固まっている。
また、動画講義と相性の良さそうな内容の人気が高い。

逆に人気がないのは、起業キャリア系や、経済・政治、趣味等だ。

  • 今悩んでいるもの

  • すぐに仕事に役に立つもの

  • 多くの人に関係するもの

が人気といえる。

一方で、起業・キャリアカテゴリの講義数の多さにも意味があるだろう。
例えば教育サービスを検討する際には、

  • 多くの人が悩み、すぐ使えるスキル

  • 対象者は少ないが、悩みが深く、大きな変化に繋がる内容

のどちらかでスタンスを取って進めるとニーズ合致度が高そうだ。

Schooの情報から学ぶ所は多そうなので、追加の調査も検討したい。

なお、変化の激しい大人の時代の学びにはビジネスのトレンド情報も必要不可欠。
情報・学習・ビジネスにご興味の有る方は、個人的におすすめのStrainerの無料メルマガの紹介記事もぜひご覧頂きたい。


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