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元々は一体だった

田舎寄りの町に住んでいるのだけど
子供が外で遊んでない。

暑いから
危険がいっぱいだから
エアコンのきいた部屋でゲームしたいから

色んな理由があるだろう。

たまーに網を持った子供を、たまーに見る。
虫取りか、魚用か。

なんか嬉しい。

思えば私の子供時代の必需品は網だった。
主に魚。

子供の頃
梅花藻で有名になった米原の醒井に住んでいて、あの梅花藻の地蔵川へはたまにしか入らなかったけど
家の前にも綺麗な川が流れていて
よく小魚と遊んだ。
私が一番好きだったのは川遊び。

藻の中に網を差し込み、ゴイゴイってして
魚が入ってたら嬉しい。
アブラハヤっていうのかな…が多かった。
あとフナ、捕まえたらいけないハリヨ。
カニとかテンション上がる。

捕まらなくても足元をピャーって逃げる様子を見るだけでも楽しい。
おばさんになった今でも清流を見ると入りたくなる。

そんな私の子ですら同じような遊びをして育たなかったって思うと、絶望的だ。
虫を見てギャーギャー言う子達に育ってしまった。

子供の頃は自然と触れ合い遊んだ方がいい。
習い事するよりそっちがいい。

しかもなるべく大人は干渉せずに、だ。

ただ川で魚を取る訓練をしてたわけじゃない。
たくさん体を通した学びがある。

水温、深さ、滑る、感触、匂い、季節、恐怖
もう、本当にたくさん入ってくる。

わざわざ大人が教えなくても自然環境から勝手に入ってくる。

大人になるにつれてすっかり忘れてしまっていたけど、おばあちゃん世代に近づく今
あの経験がいかにありがたいことだったか思い出した。


こういうの、頭で考えても納得できないと思う。

田舎にJターンして良かった。


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