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滋賀県高島市【庚申塔】(藤樹神社)

藤樹神社の境内に、何かが刻まれた大きな石があります。
これは石の中に「見ざる、聞かざる、言わざる」の三匹の猿の像が
刻まれた、庚申塔(こうしんとう)というものです。
江戸時代に製作されたもので、高島市指定文化財に指定されています。
庚申は「かのえさる」と読みます。
中国より伝来した道教では、60日ごとにこの日が巡ってきて、
人間の体内に宿っている「三尸(さんし)」という虫が、
庚申の夜に体内から抜け出して昇天し、天帝にその人の罪や過ちを
知らせることで、命が奪われるという教えから、
夜通し眠らずに天帝などを祀った宴会をするという風習があります。
この宴会を「庚申講」といい、庚申塔はこれを3年18回続けた記念に
建立されることが多く、沖縄を除く全国で分布が確認されています。

<所在地>  高島市安曇川町小川69
<アクセス> JR安曇川駅下車徒歩約15分

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