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ダイヤを眺める12月

お久しぶりのnoteです。
前回、無職で何をすれば…みたいな記事を書いたのに、ここ数週間意外とやることに追われて記事も書けずにいたという(苦笑)

で、何をしていたかというと、持ち物の見直しである。
10年近く本格的な整理整頓をサボっていたので、まあ、色んな物が出てくる出てくる。
昔は大切にしていたのに、すっかり忘れていたものがたくさんあった。
その中にダイヤのついた指輪やネックレスを発見した。

 
手に取ると、ダイヤの輝きに気分が高まるのがわかる。
昔はよく身につけていて、少しずつジュエリーを集めていこうと思っていた時代もあったのだが、生活がガラッと変わってすっかり忘れていた。
こういうものは、若い頃より、色々な経験を経て随分と強くなった今だからこそ似合うのかもしれないな、と思ってみたり。


そうだ、子どもにも手がかからなくなってきたから、普段から身につけてみてもいいかもしれない。

ネックレスは丁寧にクロスで拭いた。指輪は10年以上使っていなかったので、昔よりぽっちゃりした私の指には入らず、思い切ってサイズ直しとクリーニングに出してみた。


ジュエリーは実用品ではなく完全に嗜好品というか贅沢品なのだが、キラキラに心踊り、身につけて嬉しくなるのは、真っ暗闇で月や星の灯りを頼りにしていた時代が長かった人間の本能なのかも…とか、ついついこじつけて新しいジュエリーを求める気持ちを正当化してしまう。

そういえば、私が若者だった頃はまだほんのりバブルの香りが残っていて、クリスマスシーズンになると、百貨店のジュエリー売り場でカップルが指輪を選ぶ光景がそこかしこに見られた。

そして、あの当時、指輪は彼氏に買ってもらう子が多かった(そんなことないよ、という方もいるだろうけれど、私の小さな世界の話ということで)


見つかった指輪は結婚前に夫が買ってくれたものである。
あの頃は、何のためらいもなくクリスマスプレゼントに指輪をリクエストしたのだか、今となっては違和感というか、恥ずかしさというか、申し訳なさを感じずにはいられない。


それは歳を重ねて、欲しいもの、好きなものは、自分で働いて買うべきじゃないかと気付いたからだろう。

最近は見なくなったが、昔は「スイート10」とかいうキャッチコピーで、結婚10周年にはダイヤをプレゼントするという CMが流れていた。
当時はそれに憧れていたけれど、時を経て、時代も自分の価値観もすっかり変わった今となっては、10年の節目にパートナーから高価なプレゼントをされるよりも、何かを10年頑張ったご褒美に自分で好きなジュエリーを買う方がテンションがあがりそうだ。(決してプレゼントを否定しているわけではなくて、あくまでも私の今の気持ちとして。)


そうだ、西原理恵子氏が著書で、「ダイヤもお寿司も自分で買いなさい」と言っていたな。

誰かの懐を頼ったり、依存するのではなく、自分で買えるだけの経済力をつけ自立しなさいという意味だそうだ。

これからの時代を生きる女性にとっては、大切なメッセージかもしれない。

そんなことを思いながら、夜な夜なお目当てのジュエリーショップのサイトを覗く年の瀬なのであった。

#ひとりごと #日記 #エッセイ #働く

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