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自己紹介っているのかな・・・?

誰もが一度はやったことのある自己紹介。

自己紹介得意です!って人はあんまりいないと思います。私もそちら側の人間です。

自己紹介してといわれたときに、皆さん何を言いますか?

私は今大学生なので、学生生活の自己紹介しか経験したことがありません。会社とか仕事場においての自己紹介はまだ未経験なので、できれば読んでいる皆さんには学生の頃の自己紹介を思い出していただきたいです。

名前は必須ですよね。高校生だと出身中学を言ったり。入りたい部活、入っていた部活、趣味、最後に一言。こんなもんじゃないですか?趣味だって「読書」または「音楽を聴くこと」とかではないでしょうか。

私を含め、多くの子がそのような自己紹介をしていました。私はいつも「なんて無意味な時間なんだ」と思っていました。

自己紹介は言葉のまんま自己を紹介するのです。自己とは?

趣味が読書だって、音楽を聴くことだってあながち嘘ではないけれど。趣味ではない。ただ無難な道を選んでいるだけの自己紹介。

本当の意味の自己紹介だったら、好きな人のタイプとか嫌いな人のタイプとか、好きなものの理由とか、もっと自分の考えをさらけ出す必要があると思うのです。

人間最初は第一印象が大切といいますが、フォーマットが決まったセリフを一部だけ変更して話しているだけの自己紹介が第一印象の場になっているだなんてなんだか気味が悪い。

自己紹介が苦手な理由がうまく話せないからとか、人前に出たくないからとか、そういう理由ではないのです。私はうまく話せない、人前に出たくないと言えない、あの形だけの自己紹介が苦痛なのではないでしょうか?

でも一定数いますよね。自己紹介をできる人間も。具体的にいうと笑いを生み出そうとする人とか。結果的にすべっても、あるいは笑いを取れても、どちらにしてもその人は良く言えばお調子者で、悪く言えば目立ちたがり屋という自分の性質を見事紹介しているのですから。

私は今から無個性な人であると申告する自己紹介という場が苦手です。自己紹介が苦手な理由を話したほうが自己をプロデュースできるのではないかと思うほどに。

それができないのはそういう者は初めは注目されるからです。アニメ好きなら聞いたころのある有名な自己紹介があります。「東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」

さて、あれはアニメの世界だから許される。と誰もが思ったのではないでしょうか。現実では許されない。そんなことはない、とは言えませんよね。人は自分とは、集団と相いれないような人や物があると極端に距離をとります。無個性な集団に存在できるほどの個性を好むのです。

かといって、集団で過ごすためにはあんな自己紹介はできません。なんたって私たち現実の人間はそこまで強くないからです。

そんなふうに自己紹介をくぐりぬけてきた私が直面するのは就職活動でしょう。就職活動の面接は本物の自己紹介です。私の魅力は~、努力は~と自分の良さを相手にこれでもかというほど伝えるのです。いや、無理やろ、と。小学生の頃はみんな違ってみんないい、中学生の頃では集団生活を大切に、高校生の頃は自分の立ち位置を理解し、和を乱さずに、大学生の頃は自力で居場所を作り、社会人になる頃には自己を最大限にアピールしなさい、と。路線変更しまくった結果、私の個性ってなに・・・?となり、自己分析を始めるのです。

もし、自己紹介がアニメのようだったら、怖くもありますが魅力的ですよね。今まで実行して経験してきた自己紹介っていらないのかもしれない。

そんなことを思った就職活動から逃げて院進する大学3回生のつぶやきでした。


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