障害者を支援する仕事①〜はじめに〜

二つの世界大戦の谷間の大恐慌。多くの人が仕事を失い、自分をも見失っていた。


そんな時代を経て、『組織において仲間と同じ目的に向かって仕事をし自己実現をはたすための方法論』として、ドラッカーのマネジメントが生み出されたと私は解釈している。


社会・会社・家族など、何かしらの組織なくして貢献などない。

仕事なくして自己実現などありえないと。



そして、

特別支援学校(養護学校)を卒業後。就職も進学も困難な重い障害のある方が、自分を表現する場を失っていた。


重い障害を抱えていても、組織において仲間と目的を共有し、仕事を通じて自己実現を目指す。

そんなおもいから共同作業所(障害のある方の働く場)をつくる運動が全国に広がった。


強みを活かす(やるじゃん!って仲間に認められる)

社会に貢献する(ありがとう!ってお客様に感謝される)

工賃を得る(対価としてお金をもらえる)



重い障害のある方が、仕事をすることで得られる喜びを感じられるよう支援する。


私が15年以上携わってきた仕事です。


生活介護と就労継続支援B型を併用していました。現在は生活介護のみですが、重い障害のある方の働きたいというニーズに応えるための障害者施設です。


障害者権利条約の批准、障害者差別解消法や虐待防止法の施行により、障害のある方との関わり方は変化してきました(昔は差別や虐待がOKだったという意味ではありません)。

また、現代は多様性が重視されるようになり、私も、会社に所属することや、仕事をすることがすべてだとは思いません。

趣味であれ、友だち集団であれ、得意なことを活かし、認められると、うれしいです。

Noteでもスキされると心躍ります。


人と人とが直接的に関わる、アナログな日常。


ご家族との連絡ノートも手書きです(アプリ使えば楽なんじゃないかとは思います)。毎日やりとりをしていると感じることがあります。今日は文字にパワーがない気がするとか。正しいかは別です。時間がなくてチャチャッと書いただけかもしれないですし…。会話でも文章でも、変だと思ったら変なのです。

些細なことかもしれませんが、違和感に気付けること、文字の個性(大きさ、濃さ、スペース、行の使い方など)に触れられることも、アナログのメリットなのだろうと思います。



アナログなコミュニケーションから生み出される素敵なエピソードを紹介していきたいです。


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