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資本主義 と MLM

Bitmoです。

前回までは、ハイプ系について
見てきましたが、やっと3つ目の
MLM系についてです。

前回の記事はこちら

ここで6つに分類した内の
3つ目となります。

MLMとは一体何でしょうか?

もちろんあなたはご存知でしょう。

"Multi-level marketing"
(マルチ、マルチレベルマーケティング、MLM)

の略です。

他にも
ネットワークビジネス
俗称として、マルチ商法

と呼ばれています。

前回のハイプ系で触れた

”ねずみ講”

これは、厳密にいえば
無限連鎖講というもので

MLMの場合は
連鎖販売取引という販売形態です。

ねずみ講は違法ですが
MLMは合法です。

これの違いとしては
紹介して得られる紹介料の
組織構成が、無限なのか有限なのか

ということです。

かなりざっくりですが
法律上色々詳しくはありますが
その辺りは割愛します。

このMLMという販売形態には
賛否両論あります。

私はMLMは嫌いですが。。。

販売形態として
広告費用をかけずに歩合制による
販売ができるため
運営企業としては非常に有効活用でき
経費削減になる画期的な形態であり
なによりのメリットでしょう。

また、雇用契約をするわけではなく
1個人営業マンとして、業務代行や
業務支援をすることで、企業の商品を
販売してくれるわけです。

営業マンはどこの企業にも
セールスする商品があれば存在します。

またビジネスですから
紹介・勧誘はある意味で基本的な所でしょう。

MLMをやっている方から
良く聞いたのは、どの業種もMLMである。

と聞いた事があります。

これは意外と深く感じました。

保険業がいい例です

保険の営業マンは
当然ながら保険を販売します。

人伝いや紹介を受けたり
身内等に営業をかけることもあります。

MLMも同様に営業や紹介活動をします。

やっていることは、製品やサービスが
違うだけです。

さらに言えば、保険営業マンの場合
そのサービスを売ることが仕事です。

自社の製品を知っているだけに
自分ではこの保険内容なら加入しない。。。
と感じ、自社の保険に入っていない。

ということもあります。

別の企業での
さらにいい保険に加入している。

こんなこともあります。

しかしながら、自分で加入していなくて
魅力がなくても販売はするのです。

この点は、MLMの方が
理にかなっています。

自身がいいと思った製品やサービスだからこそ
知人に紹介している。

ラーメン屋でも見ていきましょう。

美味しいラーメン屋を見つけたとしましょう。

友人に美味しいラーメン屋について
きっと話したくなるでしょう。

そして一緒に食べに行こう!
となるのは自然なことです。

しかし、逆にマズイラーメン屋であれば
まず、紹介しようとは思わないでしょう。

当たり前ですが、
これが、先ほどみた
保険業の話では、マズイラーメン屋
と知っていながら美味しいラーメン屋という
ことを紹介する。

という不条理になっています。

そう考えると
如何に理不尽なのかを
感じるでしょう。

そういう意味ではMLMは良心的です。

ではなぜ
MLMが毛嫌いされるのか?

これは、社会的な側面が大きく
トラブルも多く発生しやすいことに
大きく関係しています。

MLM形式でない販売業の場合
組織として、雇用契約があるため

営業マンもその分
組織のルールに準拠する様になります。

企業としても
管理下のもとで、行わないと
企業の信用性に直結します。

その点、MLMの場合は
雇用契約ではなく個人事業のため
企業自体は、直接的な影響は
受けづらいのです。

雇用契約があると
トラブルになっても簡単に
切り離すということは出来ませんが

MLMの場合は
権利をはく奪すればいいので
雇用契約をする企業体に比べ
リスクヘッジにもなるわけです。

こうした側面は
メリットでもありデメリットでもあるため
良し悪しということではありません。

社会的な側面では
一般的に、MLM=ねずみ講
と解釈されることが多いです。

法的には意味が違いますが
社会的認識がそうなっているため
余計にイメージが悪いのはMLMです。

理にかなっていて
経費も削減できる画期的な販売形式ですが

その反面、社会的認識が
かなり悪いこと。

また、それ以外の課題が
情報伝達。

保険業で例えましたが
販売するうえでは不条理である場合でも
情報伝達という意味では
しっかりと情報伝達が可能です。

MLM形態でない企業体である場合
直接か、委託業者からといったように
間に入る人はほとんどいません。

その分販路開拓には手間がかかります。

MLMの場合
人伝いでの情報伝達のため
正確性を意識しても、組織が拡大し
伝言ゲームになっていくため
情報伝達において統制が取れなくなります。

しかし、絶対数が掛け算で増えるため
短期間で多くの販売につなげることが出来る。

何事もそうですが。
一長一短です。

資本主義上、何においても
”お金”は必要です。

お金が全てではない・・・
と思いたいところですが、90%以上
お金で解決でき、お金が全てと言っても
過言ではないでしょう。

それが資本主義です。

また、法治国家である以上
勧善懲悪で物事は決められません。

良い悪いではなく
法律にのっとっているか
ここに加えて”お金”がどう絡んでいるか

感情的には
勧善懲悪であってほしい
ですが、そうはならないのが
資本主義と法治国家です。

そのため、MLMの場合
上位組織に位置している場合は
下位組織からお金を吸い上げるように
なるという仕組みです。

それにより、
上位にいる人が、より多くのお金を
得る確率は高くなります。

それが重なり
結果として大きなお金を稼ぎ
その結果をもとに一つの実績となり
営業実績の材料となる。

よく言われる
「お金持ちはお金持ちになる」

という意味では

MLMは資本主義の縮図でもあります。

かく言う
私も経験したことはありますが
何といっても疲れる・・・w

組織として
コミュニティ化や仲間意識が
生まれることでモチベートされますが
これは仲間ではなく、利害の一致です。

損得勘定があることで
繋がっているにすぎません。

トラブルになると
すぐに組織は崩壊します。

こうしたMLMという事業では
ビジネスですから、破綻すれば組織は
崩壊しますが、癌なのは
個人事業のコミュニティともなることで
人脈にも繋がります。

当然ながらこれは
非常にメリットである部分です。

しかし、お金により
出来た縁というのは思っている以上に
簡単に崩れます。

「仲間です!」
「家族のような存在です!」
「大切な人と!」

こうした想いというのは
非常に大切な事だと思います。

しかしこう言う人ほど
破綻すれば、
すぐに関係性はなくなります。

今まで毎日のように連絡していて
仲良くしていても
パッタリと連絡が途絶えます。

関係性がなくならなければ
本当の意味で人間関係が
出来ているということでしょう。

全てではありませんが
そうした傾向はみられることも
多くあります。

結局また連絡が来たときは
食事の誘いではなく
別の案件への誘いです。

これらは、MLMに限った
話ではありませんが、特に
それが顕著に表れるのはMLMです。

トラブルになった時ほど
人間性が問われるものだと
私は経験して感じています。

また、組織により
異常なまでに仲間意識が生まれる
集団心理により、宗教のような
雰囲気になるというのも
MLMではあるあるでしょう。

理にかなっているモデルですが
それが上手く活かせなく
本来の目的を見失うという
ことも多くある例です。

と長々とみてきましたが、
そうした、MLM系の
仮想通貨案件というのは

販売するサービス等が
「仮想通貨」のため

物販に比べて
さらにトラブルになりやすい
傾向にあります。

また、仮想通貨について
どのような”モノ”か?

ということをわからず
という人も物販に比べ
多くなります。

加えて、利益率や
稼げる金額も大きいことで
拍車をかけるようになり
どうしても魅力さ出てくるのです。

以前からみているように
仮想通貨に関して
日本を中心に話題になっている案件

これは殆どが怪しいです。

そして、仮想通貨に絡めた話
これをMLM系式で展開する必要性が
殆どありません。

内容にはよってでもありますが
配当がでるといった案件は
資金調達で自転車操業に最適なのが
MLM系式なので、MLM系と
仮想通貨が絡んでいる案件がほとんどです。

そうしたことを
念頭に、聞いた案件を捉えることで
新たな視点や見識が生まれると思います。

ちょっと余談が長くなってしまったので
具体的な案件名については次回
見ていこうと思います。


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