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ビットキー初のプロダクトマネージャー。強いWILLを携えて、プロダクトのコンパスになる

「働く空間」をアップデートすべく、日々開発に取り組むW&E Productチーム。経験も、強みも、志向性も異なるメンバーが集った個性溢れるチームです。このシリーズでは、W&E Productメンバーの想いや毎日の取り組みを等身大でお届けします。

今回は、プロダクトマネージャーによる対談を公開します。ビットキーでは創業から3年以上プロダクトマネージャーのポジションは不在で、プロダクト開発責任者である町田さんがその役割を引き受けていたそうです。組織のスケールを見据え、今回採用となったのは羽根さんと吉田さん。入社からたった数ヶ月のお二人ですが、大規模プロジェクトの推進や組織体制の構築など、既に多くのミッションを担っています。お二人はなぜ、ビットキーに入社することを選んだのでしょうか。そして、プロダクトマネージャーから見たプロダクト・組織とは。インタビューを通して迫っていきます。

町田 貴昭|W&E プロダクト責任者

新卒でワークスアプリケーションズに入社。会計システムやECシステムの開発に携わった後、ビットキーの創業メンバーとなる。スマートロックのモバイルアプリやSaaSの開発を担い、現在はWorkspace事業部における開発責任者(VPoP)を務める。

羽根 拓弥|プロダクトマネージャー

大学卒業後、大阪の企業にてエンジニアのキャリアをスタート。2016年に地元福岡にUターン転職。スタートアップ系数社を経験し、Webプロダクトのエンジニアリングマネージャー、プロダクトオーナー、プロジェクトマネージャーとして開発を推進する。2021年10月よりプロダクトマネージャー兼福岡拠点立ち上げメンバーとして入社。

吉田 拓|プロダクトマネージャー

大学卒業後、ISP企業にて新規モバイル事業にてスマホ端末、アプリの商品企画から店舗マネジメントまで担当。その後、人事向けSaaSの創業メンバー兼開発責任者、開発会社の経営を経て、2021年11月よりプロダクトマネージャーとして入社。

飛び込んだのは、本気でチャレンジしたかったから

── 最初に、吉田さんがビットキーに入社した理由を教えてください。

吉田:「SFを早められる会社」だと感じたのが理由でした。

町田:なにそれ面白い(笑)。

吉田:SFって科学的な空想にもとづいたフィクションのことを言いますけど、ビットキーはフィクションを現実に変える会社のように思ったんです。「こうなったらいいな」とイメージした未来を本当に作ってしまう会社なんだろうなと。しかもそれを、ものすごいスピードでやり遂げようとしている。僕も一緒になってチャレンジしたいと思いました。

── 吉田さんは元々ご自身で会社を立ち上げられていたんですよね。

吉田:はい、BtoBのSaaSなどいくつか会社を立ち上げていました。直近経営していた開発会社もある程度軌道には乗っていたと思うので、小さくやるのであればそれでもよかったかもしれません。でも、「SFを早める」っていうのは僕の中では重要なテーマだったんです。僕が代表の会社でスピード感をもって叶えることに正直難しさを感じ始めていました。ビットキーでなら実現できるんじゃないかと思ったのが入社の決定打でしたね。

── 羽根さんの入社理由も教えてください。

羽根:「チャレンジしたかったから」というのが大きいです。30代中盤になり、年齢的に挑戦のチャンスも限られてくるように思っていました。これまではソフトウェアとハードウェアが絡んでいくプロダクトを作る経験はなく、これはひとつ大きなチャレンジになるなと感じたんです。元々人材育成や組織づくりにも強い興味を持っていたので、福岡拠点立ち上げの話をいただいたのも後押しになりました。

── 羽根さんは現在福岡にお住まいなんですよね。

羽根:はい、福岡在住です。ビットキーには福岡拠点一人目の社員として入社しました。11月には二人目が入社し、これから徐々に組織拡大をしていくところです。

── 羽根さんはどういった経歴を歩まれているのでしょうか。

羽根:スマートフォン黎明期に、Androidの組み込み開発などを手がけていた会社でエンジニアのキャリアをスタートしました。福岡にUターン後はチームリードやマネジメントを経験しながら、いくつかのベンチャーを渡り歩いていた形です。直近では、医療系人材サービスのプロジェクトマネージャー、プロダクトオーナーをしていました。ビットキーに対しては「面白そうだな」と思いつつも、福岡在住ということで入社が難しく、一度選考終了となった背景があります。福岡拠点の話が浮上したことで再度お声がけいただき、今に至ります。

── 実際に入社してみていかがですか。

羽根:人々の日常行動を変えるプロダクト開発の経験はなかったので、最初は正直変なハードルを感じてしまっていました。これまでのキャリアだと、Web開発ならブラウザ、アプリ開発ならスマホ画面と、インターフェースが決まっていることがほとんどだったんですね。ビットキーでは、働く環境の動線や構造を一個一個可視化して、体験自体を一から設計していきます。そこには多くのインターフェースが存在するので、難しいなという感覚が最初は強かったです。徐々に理解が深まってきた今は、めちゃくちゃ面白いし奥が深いプロダクトだなと感じています。

吉田:僕も同じで、色々なプロダクトを組み合わせて価値を出していくところに難しさと面白さを感じています。ビットキーの特徴は、プロダクトもたくさんあって、お客様もたくさんいて、M対Nの関係になっているところだと思うんです。ひとつのプロダクトを突き詰めるだけではなく、掛け合わせでどんどん価値を拡張させている。それってすごく珍しいなと。個別のユースケースに対応することも、workhubとして汎用化させていくことも両方大事なので、いかにバランスを取っていくのかも肝になりますね。

町田:お二人が言ってくれたように、多くのプロダクトで一気通貫した体験を作っていけるのは面白さだと思います。正直に言うと、僕はひとつのプロダクトだけに命かけるのは比較的簡単だと思っているんです。でも、ユーザー体験をベースに考えると、ひとつだけでは一気通貫した体験は実現できないんですよね。M個のプロダクトを組み合わせることで、あらゆる体験に適応させていけるのはうちの強みじゃないかと思います。

プロダクトマネージャーは単なる調整役じゃない

── そもそも、ビットキーにおけるプロダクトマネージャーというのはどういった役割を指すのでしょうか?

町田:プロダクトのコンパスになる人のイメージです。強いWILLを持って、プロダクトをこうやって作っていきたいとか、世の中にこう価値を提供したいというのを発信して、実際に推進できる人。決して「エンジニアとビジネスサイドの調整役」ではなく、ビジネスのことを理解してエンジニアを巻き込みながらプロダクトをリードする役割と今は定義しています。

吉田:一般的なプロダクトマネージャーとは違うんだなというのは採用面談の中でも感じました。プロダクトのコンパスになるっていう話が何度も出てきて、そこに惹かれたというのもありましたね。

町田:創業からこれまでは僕が担ってきたポジションでしたが、プロダクトのスケールには仲間が絶対に必要になると思って今回の募集に至りました。

── スキル的にはどういった方がフィットするのでしょうか?

町田:スキルっていうのは結構難しいんですね。Figmaでワイヤー書くシーンもあるかもしれないし、コーディングできるスキルはあると良いかもしれないし、タスク管理できるスキルもあっていいとは思う。でも、どれも必須ではないんですよね。一番大事なことは、さっき触れた「強くWILLを持つこと」だと思っています。例えば、「CEOの江尻さんが言っているから、これらは僕らにとってやるべきことなんだ」と納得するんじゃなくて、ときに「自分はこうやって作りたいんだ」と主張できること。自分の言葉でビジョンを語れるような素養が必要かなと思います。

吉田:これまでのキャリアでも、自分が作りたいと思えるもの、世の中に必要だと思えるものだけ作ってきました。それでもビットキーに入って、一層WILLを持つことの大事さを感じるようになりました。

羽根:ビットキーは世の中にないものを作り出そうとしているので、何かを模しているわけではないんですよね。既存のものを目標にするわけではないから、自分たちが強烈なWILLを持たなければならない。色んなシーンでそれを体感しています。

入社初月から大規模プロジェクトを見据えたプロダクトのリード

── 現在お二人はどのようなお仕事を担当されていますか?

吉田:NDAの関係で具体的にお伝えすることは難しいのですが、workhubをさらに高セキュリティな領域に広げようとしています。お客様先に赴き、導入に向けて社内外でディスカッションを進めているところです。汎用的に使えるようにするにはどの粒度でやっていくべきか、頭を捻りながらやっています。

町田:workhubの可能性を広げる、数億円規模のビジネスインパクトがあるプロダクト開発です。それを入社わずかの吉田さんにお願いしました。

吉田:最初はおお、となりました(笑)。でも、町田さんにはめちゃくちゃサポートしてもらっていて、心強いです。

羽根:僕は「マルチテナント」と呼ばれるプロジェクトを進めています。これまでのworkhubはビルの各テナントやオフィスごとにプロダクトの提供をすることが多かったのですが、もう一段階スケールアップして、ビル丸ごとうちのプロダクトでDXしていきます。東京オフィスが入居している東京スクエアガーデンが第一の例ですね。この例を汎用化させ、全国規模に拡大させようとしています。特に福岡は再開発が進んでいるため、地方からでも大きな案件が多数生まれていくことを見込んでいます。

町田:ビルの全入居者に対してworkhubが提供できるようになれば、ひとつ視点を上げたworkhubの提供ができるようになります。さらに、ビル全体の価値をworkhubで向上することができるので、そもそもの「売り方」自体も根本から変わっていきます。そんな大プロジェクトを、またしても入社わずかの羽根さんにお願いしました。

羽根:任せていただいて、新たな発見ばかりですよ。これまでの日常行動をガラッと変えることができて、なおかつ一度それを経験してしまうと元に戻れないようなものを作っている。先ほど吉田さんがおっしゃっていた「SFを早める」というのも、たしかにそうだなぁと感じています。

数年先の未来を見据えて、組織を形作っていく

── 羽根さんは拠点立ち上げをリードするポジションでもあるんですよね。

羽根:そうですね、プロダクトのグロース以外に拠点立ち上げのミッションも担っています。僕としては、東京は東京、福岡は福岡という縦割りの組織を作りたいわけではないんです。他拠点のメンバーと同じ組織の一員として、プロダクトを深く理解しながら、同じ目線で仕事ができるチームを作りたいなと思っています。10人、20人とどんどん組織を大きくして、福岡で存在感を出していくような拠点にしたいですね。

── 羽根さんがビットキーに入社するとなったときに、「一緒に働きたい」とおっしゃったエンジニアが何人もいたと伺いました。これまでどのようにして人間関係を築いていったのでしょうか。

羽根:なんでしょうね……基本的には「俺を踏み台にして越えていけ」というスタンスなんですよね(笑)。プロダクトマネージャーというポジションはさておき、単純にみんなが気持ちよく仕事をするために、やれることは全部やりますという感じで仕事をしていました。ビットキーで6社目なんですけど、どの会社のエンジニアとも縁が途切れず、今でもご飯に行っています。振り返ってみてですけど、そのスタンスがよかったのかもしれないですね。

── 吉田さんもこれから組織面で動き出していくそうですね。

吉田:はい、今はまだ文化を吸収しているところですが、これから本格的に動いていきます。ビットキーは組織も事業も急成長を見越している会社なので、どの場面においてもスケールに備えた動きが必要だと思っています。組織面では特に、「採用活動」と「学びの場」が重要になってくるかなと。採用面で取り組み始めているのは、施策や数字の可視化です。どのフェーズにおいてどの施策を実行するか見える化していきます。また、学びの観点では、社内勉強会の企画もおこなっていく予定です。「勉強会」という形式にこだわるわけではないのですが、学ぶという文化自体が組織のスケールにプラスに働くというのが体感としてあります。学びを発信しやすくなる、学びが残っていくというような文化形成にチャレンジしていきたいです。

町田:お二人が入ってくれて、僕自身もすごく学ばせてもらっています。プロダクトマネジメントにおけるお作法をよく知っている方々ですし、強みをたくさん持っているお二人なので。吉田さんはピープルの観点が強くて、色々な人とコミュニケーションを取っていてすごいなと思っています。風通しの良さを作る、情報発信を強めるという意味でお手本になる人だなと。また、羽根さんは何でもできるバランサーです。ビジネスサイドやエンジニアと適切なコミュニケーションを取りつつ、完璧な下準備でミーティングを進めて、ドキュメントもすごく綺麗で。そんな羽根さんに「いいですね」と言われると安心できて、勝手に嬉しくなっています(笑)。

吉田:僕は羽根さんのプレゼン資料をよく真似させてもらっています(笑)。

── それぞれの強みを生かしながら組織を作っていくのですね。

町田:はい。現在はアウトプットの方法も三者三様なので、ここを最適化していけたらさらにスピード感を持ったプロダクト開発ができるんじゃないかと思っています。まだ模索中ですが、僕らで成功事例が作れたら他の事業部にも展開できるんじゃないかと。脱属人化して、スケーラビリティの高い組織にしていきたいです。

── これからのW&E Productがどのようにスケールしていくのか、楽しみです。


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