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エリック・ホッファー自伝 構想された事実

エリック・ホッファーはアメリカの哲学者。ドイツ系移民の子としてニューヨークに生まれる。7歳の時に母親に抱かれたまま階段から落ちて失明。母親はその時の怪我が原因となって死亡する。父親と乳母に育てられる、15歳で突然視力が回復する。その間正規の学校教育を受けていたない。18歳で父親が死亡して、天涯孤独の身となる。カリフォルニアに渡り、様々な職を転々とする。その後、農作物の収穫や金鉱掘りなりの季節労働者として州内を放浪する。1941年からサンフランシスコの港湾労働者として働きながら執筆活動を続ける。

季節労働者として、ベーカーズフィールドやフレズノで綿花やトマトなどの農作物の収穫作業に従事したり、サクラメント近くで金鉱掘りをやってみたり、バークレーの食堂で働いてみたりと、1930年から1941年まで、カリフォルニア州内を時には貨物列車の屋根にしがみついて放浪するエピソードがいい。

季節労働者は、社会に適応できない飲んだくれやギャンブラー、分け合った体を壊したものたち。そんな仲間といっとき親しくなったとしても、お互いの過去は語らず時期がくれば別れていく。偶然の出会いと別れが繰り返される。

お金がなくなれば必要なだけ働いて、お金が貯まれば街に住んで図書館に通って1日中本を読んで、自分の好きな分野を独学を勉強する。お金がなくなれば、職安にいいて次の仕事を探す。最低限の生活を維持できるだけ働いて、誰にもなんにも期待されることもなく、何かを目指すわけでもなく、お金のためでもなく、好きな分野の本を好きなだけ読んで過ごす毎日。

私は学生時代に留年した時は、お金がなくなると学生向けのアルバイト案内所へ行って、時給が高くて短期のアルバイトを見つけて、昼も夜も働き続けて、お金が貯まると、中之島の図書館に通って一日中本を読んでいた。

もう一度、そんな生活に戻ってみたいと思っている。

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