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消える都市、消えぬ思い、子に繋げぬ思い
日本には外国人が遠路はるばる訪れたくなるような、観光名所や素晴らしい地方がたくさんあります。
北は北海道から南は沖縄まで、多種多様な観光名所が存在しています。
格安空港の普及や新幹線の路線が伸びたりすることで都内からのアクセス面を強化して来ました。
その甲斐もあり東京から2時間あればほとんどの主要な都市に行くことが可能です。
つまり、それなりの都市にはカンタンに行ける世の中になっています。
ですが、実際の所はどうでしょうか?札幌と室蘭という北の大地を例に考えます。(仕事中)
まず、交通の便について。
札幌から車で約1時間〜2時間で室蘭駅に到着します。つまり、電車で行くかレンタカーがなければ行けない場所ということになります。
これは今の若者は免許を持たないという点を考えれば、いかにハードルが高いかがよく分かります。
次に、観光地として成り立っているかです。
観光の大きな意義は大きく3つに分かれます。
①食べる
②見る
③体験する
室蘭において言えば、
①カレーラーメン
②地球岬
③キツネに出会える
これらはあくまで個人的な意見に過ぎないことを付け加えた上で敢えて言います。
10年後、20年後どうなっているか・・・。
そんな不安すら思ってしまう雰囲気が漂っています。
日中の食事処では数人しか訪れず、
夜は数軒しか開いていない。
そもそも人がいないということなんだろうけど、
開いていない→人が来ない
なのか
人がいない→開いていない
どっちか分からない状態です。
都心部では
競争のために差別化を考えますが、
差別化することも出来ない状況でした。
そんな中、ホテルの女将さんと飲む機会がありました。
彼女は余す所なく室蘭の歴史を教えてくれました。
ホテルという業界のここ数十年の動向。
観光地としての自治体の動き。
飲食業との関連。
女将さんいわく
『どんなにくるしくてもそこには人がいる。』
それと同時に
『それを引き継ぐ人も金も子供もいない。』
そう涙ながらに話してくれました。
人の温かさ、人情、包容力。
それぞれの熱い思い。
これらは都心部にはないものだと感じました。
ただただ、
どうしようもない時の流れに身を任せるしかない。
なんとも言えない気持ちになります。
生まれた時代や土地を恨むしかないのかもしれない。
でも地元復興のためにそんなことは言えない。
女将さんのを聞いていて、
子育てというワードで知識を絡めてみました。
次回、消えゆく地方と子育てというテーマで続きます。
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