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アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで展に行って来た。


 府中に初めて行きました。
府中美術館が目当て。ギリギリだけど本当に最終日に間に合いました。二十代の頃にウィリアム・モリスの世界観を知ってから夢中になりました。今では生活のありとあらゆるものに見かけるようになって、やっぱり好きなものは、ずっと好きだなあ……と。


入口でテンション上がる✨植物や果物や動物モチーフのテキスタイルはついつい眺めてしまう。元々、ボタニカルアートが好きなんです。海外のお土産にそういう絵葉書や小物を探してしまうくらい。今日は「モダンデザインの父」に逢いに来た日となります。


 晴れで良かった。


「ママ、このベンチに座って空を見上げてみて!」と息子に言われてみたら…空がどこまでも広かった。
家族で話しながら歩いてる途中も、枯れ葉🍂がひらひらと落ちて来る。何だか詩的な気分になったけど詩は浮かばない。


美術館から府中の森公園の空。広いです。冬の澄んだ空気とお日さまのポカポカ感。暖かい日は散策も穏やかで楽しい。すれ違う飼い主と犬も、赤ちゃんや小さいお子様連れの家族で平和でした。もう我が家は大きくなりましたが、ちょっと懐かしく記憶を遡る。


 19世紀に英国での産業革命が押し寄せる最中、「機械が人間の労働から創造性を奪う」と警鐘したのがジョン・ラスキン。
後に、モダンデザインの父と言われたウィリアム・モリスは"美しいものが日常の生活にこそ必要なものである"を理念に、生活と芸術との統合を現実に導く為にアーツ・アンド・クラフツ運動の基礎を築いた。
 手作業の物作りには生産性に限界がある。精度を高めれば、それに準じて時間も右肩上がりとなる。限りが無くなるが時間は有限。同時に人間は感情と知性を持つ生き物なので機械と違ってトライ&エラーも生じ易くなる。賛同する協力者も居るが、逆の生産性の向上に努めて手間を省き商業化産業化を優先し押し進める者も居る。どちらが正義かと言えば、それはどちらもで、どちらを取っても、それぞれにメリットとデメリットはあり、それはその時代においても変化する。
 流動的でも、忘れてならないのは、美しいものは美しいままだと言えることだろうか。(手入れは必要)
 建築家で有名なフランク・ロイド・ライトは実に巧みに両方のバランスを取った人。人間には人間の良さがあり、機械には機械の良さがある。例えば豊島区にある「自由学園 明日館」など趣きのある唯一無二な建築物を眺めると、妙な気分になる。今でこそ時短という言葉があるが、丁寧に時間をかける部分と作業上それ程思い入れが必要性がなく、機械で済ませても弊害がない部分と、新しいものを受け入れない古風な感覚を、新たなる感覚で取り入れてみる。やはりバランスは大事。
 当時のアメリカでの運動は現在では日本にも根付いているのだから。決してデザイン関連界隈だけでなく、人間社会の摂理、いやきっと生命あるものの宿命のような歴史とメッセージも感じて感慨深く作品を眺めた。

 時代の流れで、機械が人間の仕事は奪うにしても、心、考える創造力は手離してはならない。そう強く思いました。

ウィリアム・モリスの作品。左側の「るりはこべ」と右側の「ひまわり」モリスの描くものは美しさは勿論だけど、その色合いが癒やしを感じます。ずっと眺めていられる。いつか部屋の壁紙に使用したいと思いつつ…決めらない。



本も美しく。モリスの美的センスの高さが表れている本の数々。ふと…思い出したのが、学生時代に版画を作成した記憶に遡って…この作品のきめ細かい職人技の作業を空想して気が遠くなった。夢中な時間は幸せで、また同時に熱中してると時間を忘れる。


刺繍の手仕事の美しさ。暖炉の衝立にもこのような「美」を日常に置く暮らしを想像してみる。贅沢な時間が流れそう。そういえば余談ですが、ピアニストのフジコ・ヘミングさんも自身のコンサートで着用する洋服に刺繍を施してオリジナルの物作りを楽しんでいるようで、ある番組で「あっちをちょこちょこ、閃いたら作業してるからね、どのくらいの日にち時間がかかったか?なんてわからないのよ」と話していた。何だかその聞かれてる時の表情が嬉しそうで……物作りの答えだなって感じました。


 鮮やかさって色を複数使用していなくても、単色だからこそ伝わる鮮やかな美もあると知る。


二人の天使が手にしている百合は美を、棒におもりがついた遠心調速機は機械を象徴しており、両者が手を取り合う姿はモットーの”USE AND BEAUTY“すなわち「実用と美」の融合を意味する。背景の牧歌的な風景はヴォイジーが描くユートピア社会であり、機械生産を受容した手工芸運動の新たな決意を示唆しているようだ。1983年/『ステューディオ』(美術と工芸の雑誌)/C・F・A・ヴォイジー(表紙デザイン)以上本文より抜粋



 さて、府中と言われたら、府中競馬場です。空き時間があったので歩いて見学に行って来ました。


あのマーク見たことある。
想像以上に広くて驚きました。
今日は馬は🐎居なかった。(開催は中山競馬場だって)でもコースの広さがリアルに👀✨学びになりました。
写そうとすると、画面がこうなって??面白い。
この日は外はまばらでしたが、中に入ったら人が割と多数いて驚いた。施設も近代的で綺麗。お爺さん、おじさん、家族連れ、皆んな画面に釘付け。わたしはちんぷんかんぷん。
思わず可愛いから❤️📸でも絶対に普通のマスクでこのようにはならない🤣




 府中でのランチはこちらで。


夫が待ち時間なしで!と事前に予約していた「府中テラス」ローストビーフが売りなのかな、というカフェ。日曜日だけあり賑やかで、家族連れ、学生さん、OLさん、でテラス席は満席でした。フロアランプがナチュラル。ケーキも美味しそうでした。
こちらは夫のローストポーク丼。お肉が柔らかくてジューシー。
子供はローストビーフ丼。
そして、わたしは本日のランチに。山盛りサラダ、鶏胸肉のジンジャーフライ、白身魚のポワレ玉葱ソース、彩り野菜のソテージェノベーゼソース添え。お肉の気分じゃなかったので良いメニューで美味しかった。
以前流行りましたよね。メイソンのジャーにドリンクやスイーツを盛り付けるの。こちらはアイスコーヒー&ジンジャーエール。子供はマンゴージュースを。




 七五三の参拝の家族を見かけました。


神社を守るシンメトリーに配置された御神木。目の前にすると自然の迫力が凄い。
大國魂神社。「魂」って言葉が最近リンクしているので感慨深いです。
入口が立派で御利益もありそうな雰囲気。願うはひとつ世界平和を。



 一日の終わりはスターバックス☕️✨で。


やっぱり選ぶはフラペチーノ。家族全員一致で。
歩きながら飲むのも最高。席が無いから今回だけね。バターキャラメルミルフィーユフラペチーノ美味しかった。


そして当然✨図録も購入✨開けばいつでもどこでもアーツ・アンド・クラフツとデザインの世界✨しばらく沼です✨


ブックマーク🔖のしおり。自分の好きなモチーフのスタンプを押して記念に✨わたしは「兄弟うさぎ」を選びました。




 以上、楽しい府中の一日旅でした。

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