永峰克一〜BistroNagamineオーナーシェフ〜

小田急線の喜多見というローカルな場所でビストロをやっております コロナをきっかけに一度…

永峰克一〜BistroNagamineオーナーシェフ〜

小田急線の喜多見というローカルな場所でビストロをやっております コロナをきっかけに一度立ち止まって考えました 食文化ってなんだろう? 食育って? 料理って? 父親って? ホームページ https://bistro-nagamine2011.crayonsite.com/

最近の記事

好きなもの、嫌いなもの

同じものを食べても、 美味しく感じる人と、 絶対に食べられない!と感じる人がいる。 小学6年生の息子はキノコが嫌い。 彼に言わせれば、 「見るのもイヤ」だし 「食べる人が理解できない」らしい。 もはやアレルギーの域ですね、 心のアレルギー。 僕はキノコが大好きなので、 まだ息子が小さい時に 「嫌い!」「美味しくない!」 「いらない!」なんて 子どもならではの遠慮のない言い方で言われると、 正直ちょっとムッとしたりしていました。 大人気ないんですが… そんな言い方は良く

    • 野菜の話

      野菜って、畑でもいだものを、その場で食べるのが一番おいしいと思います。 一口噛んだときに溢れ出る水分、そのみずみずしさの中の生命力(養分)が、一気に身体に入る感じ。 この瞬間のおいしさ、小手先では敵いません。 僕は野菜を料理するとき、いつもこの究極を目指しています。 店の前に畑があるわけではないので、目指しても届かないんだけど、採れたてには敵わなくても、その良さに近づける、その良さを損なわない料理。 「採れたての野菜のおいしさを最小限の調理で食べてもらう」のがテーマです。

      • ビストロ。

        「ビストロ料理って例えば何?」 こんな質問をたまにされます。 「イタリア料理だとパスタとかあるじゃん。」 みたいに。 たくさんあって困っちゃいます🤭 日本の洋食全般は、フランスのビストロ料理(大衆料理)にルーツがあります。 グラタンやシチュー、オムレツ、コロッケやカツレツ、ステーキ(ビフテキはフランス語でブフテック)。 子どもの頃、ファミリーレストランに並んでいたあのメニューたちは、ビストロ料理にルーツがあるものが多いんです。 僕は東京郊外の団地育ち。 父母と僕、

        • たまごのチカラ

          一年ほど前から 山梨県甲斐市『黒富士農場』の 「放牧卵」を使わせてもらっています。 その名のとおり、 自由に放牧されている鶏が産んだ 栄養満点の卵。 産直で送ってもらっています。 殻が丈夫なんです。 …最近の卵、すぐ割れませんか? こちらの卵の殻はとても丈夫で固いんです。 僕たちが普段の口にしている卵の多くは 無精卵で、雌の鶏が排卵した状態のものです。 日本で多く行われている ケージの中だけでの飼育方法は 雄がいない環境下で排卵されたものなので、ひよこは産まれません。

          深大寺のたけのこ

          東京都調布市、深大寺の 朝採りたけのこ。 採りたてをすぐに オーブンで丸ごとローストしました。 たけのこの下処理は米の研ぎ汁などで 煮るのが一般的ですが、 掘り立ての場合、 オーブンでローストすることで、 たけのこの香ばしい風味がストレートに味わえるかなと思います。 掘り立てのたけのこが手に入った時は ぜひ試してみてください。 調布市深大寺では、今も湧き水が湧いています。 飲用水として活用できるよう 水質検査済みのところもあり、 実は水が綺麗な場所なんです。 たけの

          できる事をやる

          コロナ禍の一年前、2021年4月1日に ビストロナガミネは10周年を迎えることが出来ました。 10年間、たくさんの方に支えられて 無我夢中で走り続けてきましたが、 一度立ち止まり、妻と2人で たくさんの事を話し合いました。 上の写真は、今お客様に お渡ししているビラです。 1人の大人として、親として、 料理人、または飲食人という 様々な立場の自分がいますが、 どんな時でも、 未来に責任が持てる生き方をしたい と強く感じ、作ったものです。 自分たちには抱えきれないような