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資本主義を理解する

フランスの経済学者、トマ・ピケティの「21世紀の資本」という映画を見た。600ページにもなるぶ厚い本があるそうですが、その本の映画化です。

資本主義社会というのは、聞いたことがあっても、その現状を正しく理解している人は少ないのではないか、と思います。

ピケティは、お金持ちはよりお金持ちになり、貧しい人はより貧しくなると主張する。そして、その理由をr>gという数式で表し、富裕層が資産運用で増やす利益は、労働者が労働である利益よりも大きく、その差は広がるばかりだということ。

イギリスやフランスがいろんな国を植民地化していた時代のこと、アメリカで富裕層が奴隷を使って綿農場を広げていったことなど、映画の中では、歴史的背景から、資本主義社会についての現実を訴えてきているようでした。

ピケティは、富裕層が奴隷を使って富を増やしていた、そんな以前のような格差社会が21世紀には起こりうる!と警笛を鳴らしています。

その解決案としては、世界で統一して、富裕層から税金を取ること。

資本主義社会を否定はしないが、格差により、教育の機会が失われ、才能ある子供が成長しないことは世界的にも損失になると言っています。

経済格差が教育格差になってはいけない!ということだと思います。

サラリーマンのころ、自分が経営者に使われる労働者だという意識はなかったけれど、それは知っておいた上で仕事をしたほうが良いのではないでしょうか。

資本主義構造から目をつぶり、資本家や富裕層という存在を見て見ぬふりをしないこと。まずは、知ることが全ての一歩になると感じた映画でした。

日本でも今後は、二極化は進んでいくのかもしれません。

格差社会の現実を知って、どうするか、、は、その人次第ですね。

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