花咲く女神たち『三美神のラクリマ』～願いは地上を天国に～Part３「３つの条件」

ここは、天国

オリンポス山の遥か天上

ギリシャの神々が住まう神域

見渡す限り美しい花園
小鳥たちは歌い
美しい竪琴の旋律が流れる

雄大な丘に威厳に満ちた
光輝く巨大なゼウス神殿

その大広間

玉座には神々の王、ゼウス大神

その御前に

ゼウス神とエウリュノメ神の娘
三姉妹の女神たち。


輝きの女神 アグライア

喜びの女神 エウプロシュネ

繁栄の女神 タレイア

この三姉妹の

「苦しむ人びとを救いたい」と願う純粋な心に打たれ

娘たちを地上に降ろす
決意をした父ゼウスの出した条件とはー

１つ、人間として生まれる事

２つ、天国での記憶は全て忘れる事

３つ、16才で能力に目覚めるが
必ずや誰かの為に使う事

そして、ゼウスは
こう諭した。

「只、人を救うと言っても
その場しのぎになってしまうぞ。

本当に救うとは、
人びとの心に眠る神の子としての
神性を、
今一度、揺さぶり目覚めさせることだ。

それが一番大切なのだ。

最初から神の子でないものを神の子にしろというのではないぞ。

皆、平等に己が中心に神の子としての神性をもともと持っているのだ。

それを目覚めさせ気づかせよ。

この言葉すら、生まれれば忘れてしまうが、
「神性」というキーワードと出逢えば、
必ずや思い出すであろう。」

父ゼウス神の力強い励ましを抱き
三姉妹の女神たちは地上へ降りる為、


オリンポス山の神粋を下降し
【天国の門】へと向かうのだった。

(続くー♡)