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鶏もも肉6枚分のダイエット成功の秘訣は棚ぼたにあり

1週間で2Kg痩せた。約半世紀を女子として生きてきて、おそらく数千回以上はダイエットとなるものを試みたのではないかと思う。自慢にならないが成功したことはない。経験から得たのは、ダイエットとはそんなものだと悟ったことだろう。

ところがどういうわけかこの1週間で楽に減量できた。もとは受験とコロナのダブルパンチでまるまる肉をつけた年頃の娘たちを、4月から始まる新生活に間に合うようにダイエットさせようという親心からだった。

タイミングよく肉好き大食い夫が単身赴任。女子3人の生活となったことで、食事コントロールで娘たちの体を絞ることにした。あるフィットネストレーナーの著書を購入し、記載のメニューに沿って1日三食、糖質たんぱく質を摂る、肉より魚、夜のボリュームを抑える、という食生活。嬉しいことに二日に1度は昼食に和菓子がつく。毎日代わり映えのないメニューでも、1日おけば和菓子にありつけることが楽しみすぎて全く苦にならない。

そうこうしているうちに気づけば落ちにくい中年のぜい肉がストンと落ちていた。たった2Kg、されど大きな2Kg。スーパーで肉を買う主婦の目線で肉2Kgは結構なものだ。鶏もも肉だと6枚分くらいに相当する。それが肝心の娘たちはといえば、「ちょっと落ちたかも…」、その程度らしい。

この違いは何か私なりに分析してみる。まずは、単に私の間食が多かったことにある。チョコを前に食べるか食べないか格闘する娘たちを横目に「おばさんだからもういいの」と好きな時に好きなものをバクバク食べていた。特に柿の種は毎日欠かさなかった。ほぼ中毒である。間食を止めたことが一番の勝因に違いない。

二つ目は、「痩せたい!」という切実な思いを持たず、娘たちのダイエットに巻き込まれるように同じものを食べていたことだろう。棚ぼた効果である。春までには痩せるぞ!彼氏を作るぞ、などのプレッシャーなどない。あったのは娘たちを痩せさせるぞ、という意気込みと責任感のみ。誰かのためにという思いが私に継続する強い意志を与えてくれたのだ。

この張り合いのある生活と、忘れてはならない朝夕の犬の散歩。適度な運動も減量を後押ししてくれたのだろう。そういえば最近、犬のうんちの量が減っている。私が間食を始めると小さな手でチョンチョンと催促するものだから、その度におやつをあげていたが、それがなくなったからだろうか。ここにも棚ぼたを発見。運命共同体だな。(1000字)

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