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欠点に隠れた”強み”に目を向けて、強いチームを作ろう

コンサルタント・中小企業診断士の小林慶志郎です。
コンサルタントとして働く中で「もっとみんなが楽しく働ける環境を作りたい!」と思い、
「好きな人と好きな仕事をする」を当たり前の世の中を作りたくて、情報発信やスマホアプリ「BiSE」(バイス)の開発をしています。


前回、前々回の記事では、自分ができることにもっと目を向けて、それを受け入れてくれる環境に身を置いた方がいいよね、という内容を書きました。

今回は、自分ではなく、人を評価する際に陥りがちな”落とし穴”について書いていきます。

「自分基準」で評価してしまう”落とし穴”

いろいろな人と話していると、多くの人は「自分を基準に人を評価している」ように感じます。
そもそも”評価”という行為自体が主観的なものなので、当たり前かもしれません。

ですが、「”自分が知ってること”を知らない人」を蔑視したり、「自分の知らない世界での評価」を軽視する傾向が強い人もいて、とてももったいないのではないか、と感じています。

例えをあげて説明していきます。
例えば、テレビのタレントさん。
テレビではおかしな言動をして、プライベートもめちゃくちゃで、バカにされたような扱いで取り上げられて人気になっている人って、いつの時代にもいると思います。
そんな人達を「常識知らずだ!」といって、見下したような発言をする人がいます。
けどそのタレントさんは「TVに出る力」と「運」を持っていて、その運を手繰り寄せるための行動をした結果、そこにいるんだと思います。
その”能力”と”行動力”に、”キャラクター”が組み合わさって、その世界で活躍出来ているということでしょう。
裏側にある”能力”や”行動力”は、テレビでは見せる必要が無いので、テレビを見てる人からすると、ただ単に「”自分にできること”ができない人」というように見えます。

そこだけを捉えてバカにしてしまうというのは、自分が知らない世界の能力を想像できず、その人の一つの側面だけを見て評価してしまう典型的な例でしょう。

もう一つ例を挙げます。
友人と話をしているところに、日本語が得意じゃない方が話しかけてきたとします。
その人の日本語のイントネーションが少し変だったとき、ちょっと茶化すような空気になったことはありませんか?
もしかしたら、その人は実は、英語と中国語とスペイン語ができて、最先端のテクノロジーに精通してるすごい人かもしれません。
けど、「この人の日本語、変だよね~」といって、その人のことを過小評価してしまうことが、多くの場面で起きていると思います。

ひとりひとりの能力に敬意を払えるか

当たり前のことですが、人はすべての面で優れている必要なんてありません。そもそも、そんな人は存在しません。

ポイントは、出来ないところだけを見て「その人」の全体を否定しないことです。
一側面だけを見て蓋をしてしまったら、その人の持つ本当の能力に出会えません。その人から学ぶことも出来なくなってしまいます。
そんな人の周りには、似たような人ばかりが集まり、チームにも自分にも発展性がなくなってしまいます。

「いいところを探そう」ということではありません。この表現には、相手の能力が自分より下に見ていたり相手のことを好きになれていない、というニュアンスが含まれるように感じます。
大事なのは、「悪いところだけに目を奪われるな」ということです。
仮に欠点があったとしても、それはその人の一部でしかありません。そこだけを見てすべてを否定してしまわないように注意が必要です。

それは、「自分の能力」に対しても同様です。
自分の欠点だけに目を奪われずに、広く市場で評価された時に「何ができて、何ができないのか」を知っておくことが、自由な働き方をするためには重要です。

お互いの”いいところ”に目を向け、互いに敬意を払えるチームこそ、前向きに成長していけるのだと思います。


好きな仲間と集まる時、気の合う"似た者同士"で集まる方が楽かもしれません。
でも仕事をするのであれば、いろんな能力を持つ人達が集まって、かつお互いに尊敬しあっていたら、仕事の幅も、質も、高まっていくことは間違いありません。
フラットにお互いの能力に敬意を払える仲間が集まることが、楽しく働けるチームを作っていくための条件なのではないかと考えています。

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小林慶志郎

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昨春、緊急事態宣言が出た頃、外出自粛が謳われ、会社にも行けず、飲みにも行けず、ひとりひとりが孤立していくような気がして、この先コミュニティって重要になるよね、という本を書きました。(Kindleで発売中です)

「コミュニティと生きる時代 〜withウイルス時代の仕事と組織のカタチ」--小林慶志郎


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