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未来の仕事ってどうなるの?(後編)

フリーコンサルタント・中小企業診断士の小林慶志郎です。
コンサルタントとして働く中で「もっとみんなが楽しく働ける環境を作りたい!」と思い、
「好きな人と好きな仕事をする」を当たり前の世の中を作りたくて、情報発信やスマホアプリ「BiSE」(バイス)の開発をしています。

前回、未来の働き方がどう変わっていくのかについて書きました。

今回はその続きになります。
「AIが人の仕事を奪う」と言われている未来に向けて、一人一人がどんなアクションを起こしていけばいいのかという問いについて考えていきます。

人が働くことによる価値とは?

前回の振り返りになりますが、「AIが仕事を奪うなら、人にしか出来ない仕事をしなければ」と考えると、それはとても難しいことに感じます。
機械がそれだけ多くの課題を解消してくれているということなので、幸せなことではありますが、"仕事を奪われる"と考えると不安に感じる人も多いですよね。
そんな時代の中で「人が働く価値」とは何でしょうか?

ここからが後編の本題です。

「人が働く」ということ自体に価値が生まれる

私は「人が働く価値」のある仕事は、難しいことではないと考えています。
それは、「人にしか出来ないこと」にこだわっていないからです。

例えば、実際には機械で出来ることかもしれませんが、「その人にやってもらえたら嬉しいこと」ってあると思うんです。

機械で同じ味を再現できるかもしれないけど”その人”が作ったごはんが食べたいとか、
機械の方がきれいに仕上がるけど、その人が書いた絵や書物が欲しいといったニーズは確実に残ります。

それが仕事になりうるわけです。

ここで重要なのは、「機械でも出来るけど」という部分です。

本来なら「機械に奪われた」はずの仕事です。
それを「機械でも出来るけど」、わざわざ人がやるわけです。

これはもはや「ヒマつぶし」です。余暇の過ごし方です。

これが未来の仕事の本質だと考えています。

「人がやらなくていいのに、わざわざ人がやる」ということに価値が生まれるんですね。

そう考えると、私たちが今やるべきことは、
「”あなた”にこれをやってほしい」
と思ってもらえる仲間とキャラクターづくりではないでしょうか。

スキルや知識じゃないんです。
上手に、キレイにやってほしいなら機械の方が正確ですから。
上手にできないことも含めて、「”あなた”にやってもらえたら嬉しい」と思われること。
そして、そんなキャラクターでいられる仲間を作ること。

これが、前編で問いにした「必要なアクション」です。


働かなくていい未来までの”過渡期”に何をするか

未来の議論をすると、「ベーシックインカム」のような言葉とともに、「働かなくていい未来」が語られることがあります。
現時点では仕組みも考え切れていませんし、どういった形になるかは分かりませんが、おそらく「働かなくていい未来」は来るでしょう。

その中でも、人の役に立つことがしたい、もっといい未来を作りたい等といった欲求があれば、熱意をもって働く人が出てくると思います。そしてその熱意に共感して人が集まって、事業を成していく。
そこで生まれる仕事も、「あなたと一緒にやりたい」「あなたのために働きたい」という想いの上に成り立ちます。それが未来の仕事です。

そうなった時に、嫌いな人と嫌な仕事をする人なんていません。
楽しい仲間と、楽しいことをしたいですよね。

実際の所、そこに行きつくのはまだまだ先の未来だと思います。

ですが、そこに行きつく手前に、
「仕事として向き合わないといけないけど、楽しい仲間と楽しく働きたい」というフェーズが絶対あると思うのです。
今まさに、そのフェーズにさし掛かっていると思っています。

そして、このフェーズをどれだけ楽しめたかによって、その先の未来をどれだけ楽しめるかが変わってくると思っています。

この”過渡期”に、楽しい仲間を見つけ、楽しく仕事をすることを体感できた人は、自由になった未来も楽しい仲間と働くこともできるし、仕事以外の楽しみを見つけることもできるでしょう。

ですが、未来を過剰に怖がり、未来から目を背けて”過渡期”を過ごしてしまった人は、突然自由だと言われても”定年退職後にやることが無くて困ってるオジサン”みたいに、何をしていいか分からなくなってしまうと思うのです。

会社や組織の枠を超えて、「楽しい仲間と楽しく働く」方法や楽しさを体が知っているかどうか。
多くの人にとっては、まずは「経験すること」からかもしれません。
その中で自分に合う仲間を見つけ、繋がり、新しい世界を見つけていくことで、未来に向けて一歩を踏み出せるのではないでしょうか。

そんな時代の変化を後押ししつつ、多くの人が楽しい未来に向かっていけるように、アプリを作ったり、出会いの場となるようなオープンコミュニティ「.ippo(ドットいっぽ)」の運営を始めたりしています。
今後も様々な手を打っていきたいと思っています。
がんばります。
一緒に新しい一歩を踏み出していきましょう。

■一緒に楽しく働く仲間を見つけるための無料オープンコミュニティ.ippo(ドットいっぽ)はこちら

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https://www.thebise.com/ippo


BiSE公式サイト

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小林慶志郎

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昨春、緊急事態宣言が出た頃、外出自粛が謳われ、会社にも行けず、飲みにも行けず、ひとりひとりが孤立していくような気がして、この先コミュニティって重要になるよね、という本を書きました。(Kindleで発売中です)

「コミュニティと生きる時代 〜withウイルス時代の仕事と組織のカタチ」--小林慶志郎


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