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リモートワークで"本当の生産性"を上げるために必要なこと

仕事で使えるコミュニティアプリ「BiSE」(バイス)の開発をしている小林慶志郎です。
信頼できる人、自分の好きな仲間だけを集めて、情報交換や仕事のやり取りをするためのアプリを作っています。

リモートワークで生産性は上がったのか?

新型コロナの対策で本格的にリモートワークになって約1年が経ちました。
私個人としては、便利になったし、生産性が上がった部分は多いと感じています。
ですが、全てが効率的になったかというと、そういうわけでもなく、やはり仕事の内容やメンバーによって難しさもあるなーと考えています。

当然ではありますが、ゴールや目的が決まっている作業は、効率化できます。

一方で、目的のない雑談の中から生まれるような新しいアイデアや、視野を広げるようなコミュニケーションというのはなかなか生まれません。
ですので、「成長」や「新たなブレイクスルー」みたいなものは生まれにくいのが実情ではないでしょうか?

「生産性」という言葉の定義にもよりますが、時間単位の作業量だけを評価するのであれば、誰からも話しかけられずに集中して作業できるリモートワークは、最適だと思います。
ですが、ディスカッションも含めて新しいものを生み出していくという意味での生産性(創造性を含むもの)を上げていくためには、非目的なコミュニケーションも重要になってきます。

そんな話を、少し違う切り口から深掘りしていきます。

「プロジェクトチーム」と「コミュニティ」の違い

「プロジェクトチーム」は、決まった目的に対して、それぞれが役割を担い、仕事を進めていくものです。ゴールに向けて必要な能力を持ったメンバーを集めて、分担して、走るイメージですね。

役割分担を決めたら、それぞれが一定の品質のアウトプットを作って持ち寄り、すりあわせればいいので、ゴールや一人一人の仕事内容が明確であれば、信頼関係をそこまで高めなくても、仕事は進められます。

ここで求められるのは「期待された役割に応えられる能力」です。

役割が不明確だったり、一人一人の能力が不足する状況になると、お互いに隙間を埋めながら仕事を進める必要があるため、リモートワークが成り立ちにくくなっていきます。
(ちなみに、能力が不足するのは悪いことではなく、教育とか伸びシロだったりするので、大事なことです。これがないと、メンバーは自分のスキルの切り売りになっちゃうので)

なので、プロジェクトにおいて必要なメンバーというのは、
・ちゃんとしたアウトプットを出せる人
・アウトプットはやや不足する部分があっても、対話の中でキャッチアップできる人(そういう信頼関係の築ける人)
ということになります。

じゃあプロジェクトを立ち上げるぞ、さぁメンバーを集めよう!というタイミングで、一人一人能力のあるメンバーを探してきて、信頼関係を構築して、、としていては、出足が遅れてしまいます。

それを解決するために必要なのが、コミュニティです。


非目的な対話が生まれるコミュニティ

「コミュニティ」はもう少し緩いつながりです。
明確なプロジェクトがあって集まるのではなく、「つながることを目的としてつながっている」状態です。

私の感覚としては、ムラ(村)みたいな感じをイメージしています。

実際の村であれば、土地という共通項をベースに繋がっていきますが、オンラインだと物理的な制約を受けずに、趣味や属性でつながることができます。
いつでもコミュニケーションを取れる状態になっていて、必要に応じてチームを組んで仕事をするような関係性のことを指します。

従来であれば、職場にみんなが集まっている状態というのも、これに近かったかもしれません。これがリモートにシフトしたと考えると、意図的にこういったコミュニケーションを取れる場を作っていく必要があります。

ですので、「コミュニティ」の役割として大事なのは、
非目的なコミュニケーションが生まれること
ということになります。
つまり、「雑談」をいかに設計するか、ですね。

理由はこれまで書いてきたとおりです。

会議のように議題を決めて話すだけでなく、ゆるく(非目的な)コミュニケーションをとることで、お互いのことを知ることができ、プロジェクトが発足したときのメンバー探しにもつながります。
これが仕事の受注にもつながるかもしれません。

さらに、何気ない雑談から新しいアイデアが生まれてプロジェクトに発展したり、そこにいるメンバーの強みから新しいビジネスが生まれることだってあるかもしれません。

コミュニティ運営では、この「雑談」を生み出す場を作ることが、むちゃくちゃ重要だと言えるでしょう。


スーパー作業者にならないために

最後に、個人の視点からもう一つ。

リモートワークが定着するほど、無駄な人間関係を省くことができます。それによって、仕事は仕事として、人間関係とは切り離して考える人も増えているように思います。
ゴールの決まった仕事への対応であれば、「生産性」は上がるかもしれません。
ですが、そればかりやっていてもその先にあるのは、与えられた役割に応えるだけの「スーパー作業者」です。

今の年齢によりますが、今40歳だとしたら、あと30年前後働くことになります。
そう考えると、仕事は短距離走でもないし、今のスキルの切り売りだけではやっていけません。

新しい知識やスキルの習得は当然として、自分で課題を見つけて解決策を考え、仲間とチームを組んで解決していく力を身につける必要があります。
それには、様々な人とのコミュニケーションが不可欠です。
非目的な対話を生み出す「コミュニティ」が、あなたの未来を広げるのに貢献するはずです。

リモートワークになり、飲みに行く機会も減り、人とのつながりが希薄になりがちかもしれません。
そんな今こそ、人とのつながりを通じて"本当の生産性”を上げていくための、次の一手を考えてみてはいかがでしょうか。

そんなコミュニティ運営の際には、こちらのアプリもご活用いただければと思います。

BiSE公式サイト



小林慶志郎

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昨春、緊急事態宣言が出た頃、外出自粛が謳われ、会社にも行けず、飲みにも行けず、ひとりひとりが孤立していくような気がして、この先コミュニティって重要になるよね、という本を書きました。(Kindleで発売中です)

「コミュニティと生きる時代 〜withウイルス時代の仕事と組織のカタチ」--小林慶志郎

BiSE公式サイト
https://www.thebise.com

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お仕事系クローズドコミュニティアプリ「BiSE(バイス)」の企画・開発を手がけている小林慶志郎です。 アプリやサービスの検討を進める中での気付き、感じたことなどを発信していきます。