「管理職」にならずとも「マネジメント」の力は身につけよう
コンサルタント・中小企業診断士の小林慶志郎です。
コンサルタントとして働く中で「もっとみんなが楽しく働ける環境を作りたい!」と思い、
「好きな人と好きな仕事をする」を当たり前の世の中を作りたくて、情報発信やスマホアプリ「BiSE」(バイス)の開発をしています。
今回は、「管理職」と「マネジメントする人」の違いについて書いてみます。
昇格したくない人々
管理職になりたいですか?
という質問に対して、「はい!なりたいです!」と答える人は少ないのではないでしょうか。
管理職というと、
残業が超過しないように人の面倒を見て、仕事を適量渡して、溢れた分は自分でカバーして、なんとか上司に報告する。
自分には残業代はつかず、仕事ばかり増えていく、、、
そんなイメージがあるかもしれません。
「管理職」という言葉に、輝ける先輩の姿が想像できる人は少ないでしょう。
(だいぶ悪く書いていますが、、、)
管理職の仕事とはなんなのか
そもそも管理職って、何する人なんでしょう?
「人を管理すること」でしょうか?
そう言われると、全然魅力を感じられません。
時代錯誤な雰囲気すら感じます。
マネジメントの本質は、人を生かし、手元にある資源を生かし、高い成果を追い求めることにあります。
決まったことをやればよかった時代の「管理」から、変化の激しい時代の「マネジメント」が求められるようになっています。
上意下達の時代に「管理」の仕事が沁みついてしまったのか、本来のマネジャーの役割が「マネジメント」から「管理職」に変わってしまい、
そのせいで変な形で個人主義が育っていってしまっているように思います。
偏った個人主義の台頭
マネジャーの仕事が「管理」になってしまっていたり、輝いていた先輩が中間管理職として輝きを失っていく姿を見て、「管理職になりたくない!」「組織の歯車になりたくない!」などと言って、組織を飛び出していく人もいます。いわゆる「管理職」としての業務から逃れたくて独立するようなパターンです。
そんな「管理職」になるくらいなら、一人で働く方がいい!という、偏った個人主義が芽生えていきます。
フリーランスであったり、副業で自分の力で仕事をしている人たちにとって、「管理職」の力は不要です。
ですが、「マネジメント」の力はどうでしょうか?
仕事は一人でやるものではありません。
少なくともお客さんがいて、自分がいる。
場合によってはチームを組んで仕事をする。
そういう仕事をしていく時に、
相手が求めるもの、
自分が提供できること、
周りのメンバーができること、
これらを見極めて、どうしたら最高のアウトプットを生み出せるかを考えるのがマネジメントの仕事です。
この力は、仕事をするすべての人に必要な力です。
フリーランスにだってマネジメントの力は必要
フリーランスになったとしても、人との関わりを切ることはできません。
むしろ、人と上手に関わることができる人のところに仕事が集まるし、当然単価も上がります。
いま、会社員をしている人たちも、「昇格したら忙しそう」とか「管理職は嫌だな」と思うのではなく、この「マネジメント」の力に着目して、視野を広げていけるといいのではないかと思います。
(本当は管理職の仕事もマネジメントなんですが、、)
私が若かりし頃、まさに「会社の歯車になりたくない」と言って、小さな会社への就職を考えていた時、ある方にこういわれました。
そういう言い方をするのであれば、どんな仕事をしていたって”社会”の歯車であることは変わらない。
それなら、広い視野で仕事に関われる会社に入った方が、後々役に立つはずだ。
当時もとても納得したのですが、15年ほど働いてきた今だからこそ、この言葉の正しさを感じます。
それは、大きな会社に入ることが正しいということではなく、いかなる仕事においても「マネジメント」の視点をもって関わる仕事のスタイルを若いうちに身につけられたことが、今の自分の財産になっているなと感じるからです。
どんな仕事も「作業者」になってしまう人には、「作業」の依頼しか来ません。
人と折衝して、物事を前に進めていける能力が、仕事の質を高めますし、何よりも自分の成長を促進してくれます。
では、マネジメントを身につけるにはどうしたらいいのでしょうか?
このテーマはちょっと長くなりそうなので、また今度書くこととします。
仕事をしていく上で、人とのつながりは非常に重要です。
会社内でも、社内の人脈をどれだけ使えるかでアウトプットに差が出たりします。
組織の枠を超えて、様々な信頼できる人とのつながりをどうやって作っていくか。
そんなつながりを維持するためのツールとして、BiSEを作っています。
ビジネスに特化したグループ内のコミュニケーションツールとして作っていますので、是非一度、仲間内でお試しいただければと思います。
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小林慶志郎
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