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「ビジョン」と「モノ」への思いの乗せ方

コンサルタントとして様々な現場に入りこんで、課題解決するお仕事をさせていただく傍ら、仕事で使えるコミュニティアプリ「BiSE」(バイス)の開発をしています。小林慶志郎です。
信頼できる人や、自分の好きな仲間だけを集めて、情報交換や仕事のやり取りをするためのアプリを作っています。

今回は、「チームでプロダクトを作るにはビジョンが重要だけど、それって使う人はあまり意識してないよね」という話を通じて、私が今サービス開発の中でぶつかっている課題について書いてみたいと思います。
みなさまに直接役立つ話ではないかもしれませんが、モノづくりって、こんな悩みがあるんだなーと感じていただけたら嬉しいです。

使う人は「作り手のビジョン」を気にしてない

作り手は、自分のビジョンや「信」を持って、世の中の課題を解決したいと考えてプロダクトを作り始めます。
ですが、買う人は、実はあまりそれを重要視していません。

Googleは「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」を掲げていて、
ユニクロは「本当に良い服、今までにない新しい価値を持つ服を創造し、世界中のあらゆる人々に、良い服を着る喜び、幸せ、満足を提供します」とかを掲げています。
なるほどなーとは思うかもしれませんが、それに共感しているからという理由でGoogleのサービスを使ったり、ユニクロのTシャツを買ってる人がどれだけいるでしょうか。
「便利で安くてモノが良いから使っている」という人がほとんどではないでしょう。

我々もアプリを作っていますが、すぐにスマホ内でいっぱいになってしまうアプリ。
そこはビジョンうんぬんではなく、「便利で使えるモノ」しか生き残れません。

じゃあ「便利」を作ればいいのか?

では、便利さが重要だといって、ただただ便利を追求すればいいのでしょうか?
いろんなアプリのいいとこ取りをして、便利機能を盛り込みまくって、万人受けするアプリ。たしかに便利そうです。

けど、便利なアプリは世の中にたくさんあるし、その競争に飛び込むのが正しいのか。
それに、あなたは、便利だけを追求したコピペのようなアプリを作っているチームで一緒に働きたいと思うでしょうか?
そもそも我々は、そんなモノ作りたくないし、「ビジョンがあるからやってるんだよ!」という心の叫びが噴出します。

便利さが溢れる世の中で、最後に決め手になるのは"作り手の想い"なんじゃないかというファンタジーのような希望も捨てきれずにいる私もいます。

ビジョンが人を惹きつける

この先、働き方が自由になればなるほど、一緒に働く仲間を集めるためには、ビジョンが必要になっていきます。
働く仕事そのものの「内容」よりも「一緒に働く理由」の方が重要視されるのは間違いありません。

チームとして目指している方向性があって、それに共鳴する人がその組織に集まる。「ビジョン」や「信」のない組織には人が集まらなくなっていくはずです。
そして、ちょっと尖った”偏愛性のあるビジョン”に人が集まりやすくなっていくように思います。
ビジョンとして「SDGs」を大々的に掲げていている会社を見ても、目標としてぼやけた印象を受けるのではないでしょうか。

一方で、先に書いた通り、”使う人”はそれほどビジョンを意識しません。

なので、ちょっと尖った偏愛性のあるビジョンと、アウトプットするモノを世の中にお届けする際の「提供価値」のバランスをとることが、とても重要なんだろうなと感じています。

翻って自分の活動を見てみると、、

そんなこんなで私自身の活動を振り返ってみますと、完全に逆になっているなと感じていまして、全力で補正に取りかかっています。HPも抜本的に見直し中だったりします。
プロダクトとして出している「スマホアプリ」のホームページに”想い”を爆発させているけど、使う人からしたら、それってそれほど重要じゃないんですよね。
逆に、仲間集めのためには、それほど偏愛性を表現できていない。
あべこべになっています。


そもそも私たちが目指す世界

私はコンサルタントという仕事柄、いろいろな会社に入り込んで、様々な立場の方と一緒に仕事をさせてもらっています。
その中で、本当に苦しんでる人達をたくさん見てきました。
多くの人は起きてるうちの半分くらいの時間は仕事をしてると考えると、その時間が楽しくないって本当にもったいない。
だから、働くすべての人たちが前向きに「仕事って楽しい!」って思えるような環境を作っていきたいと本気で思っています。

自分がコンサルとして直接かかわって解決できるのはほんの一部なので、もっと抜本的に世界を変えられないか。そのアプローチのひとつとして、まずはアプリを作っています。当然アプリだけで成し遂げられるものではないので、二の矢、三の矢も準備中です。

そんな「想いを爆発させる部分」と、その想いを込めて生み出された”モノ”をしっかり「みんなに届ける部分」を整理して、目指してる世界を実現できるように、一歩ずつ積み重ねていきたいと思います。

ということで、まだまだカタチに出来ていないものを語っても説得力がないのは重々承知のうえで、この話を現在地点として残しておきます。
今後の発信についても、きっと変化していくのではないかと思いますので、そんな過程もお楽しみいただけたら嬉しいです。

これからも、七転八倒しながら進めているサービス開発中の気付きなんかも共有していきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします!

BiSE公式サイト

アプリのダウンロードURLはこちら。
AppStore(iOS)
https://apps.apple.com/jp/app/bise/id1546033392
PlayStore(Android)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.thebise.bise


小林慶志郎

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昨春、緊急事態宣言が出た頃、外出自粛が謳われ、会社にも行けず、飲みにも行けず、ひとりひとりが孤立していくような気がして、この先コミュニティって重要になるよね、という本を書きました。(Kindleで発売中です)

「コミュニティと生きる時代 〜withウイルス時代の仕事と組織のカタチ」--小林慶志郎


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主にIT関連のプロジェクトで"プロジェクトをうまく進めるための仕事"(PMO)を長く経験。 その中で「仕事が苦しいと感じる人に前向きに仕事に向かえる環境を作りたい」と思うようになり コンサル業の傍ら新サービスやすまほアプリを開発中。 サービスに込める想いや気づきを発信します!