政治家の施策に振り回される大学…

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う3回目の緊急事態宣言を受け、東京都内の大学がオンライン授業を拡充し始めた。対面授業の本格再開から1カ月足らず。若者の感染が目立つなか、方針転換を余儀なくされた。

この1年間、似たような記事を数多く見た。この1年間、政治家はなにを決断してきたのだろう。政治家の愚策により、将来の希望である学生が大きな歪を強いられている。

少し過去の記事ではあるが、厚生労働省が2月22日に発表した人口動態統計(速報)によると、20年に死亡したのは138万4544人で、前年より9373人(0.7%)減った。速報に死因別のデータはない。同省が9月分まで発表している死因別の死亡数(概数)によると、前年同期より最も減少したのは呼吸器系疾患で約1万6千人減っていた。内訳は肺炎(新型コロナなどを除く)が約1万2千人、インフルエンザが約2千人減っていた。

一方、各自治体に報告された新型コロナ感染者の死亡数は1年間で約3500人。コロナ対策による死亡数の減少幅の方が大きかったことになる。これが数値で見るパンデミックの実態であり、「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」に社会が反応しないのは当然である。このレベルのことも政治家は理解できていない。

#日経COMEMO #NIKKEI

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