仕事がほしいイラストレーターに編集者として何となくつぶやくこと(たまには)
結論から言うと「マーケティング的に考えてもいいんじゃないっすかね」と思うんです。
バース主宰の私は本業として、編集業をやってます。
noteや、私たちがやるイベントとかは「好きを尊重する」ことが大事なので、仕事のことって誤解を恐れずに言えば二の次です。
ただ、イラストレーターとかフォトグラファーとかアーティストさんと話すなかで「どうやったら食べていけるのか」と投げかけられることがあって。正直なところ、万能の回答なんかありません。
でも、こちらでももやもやしていると、なんとなく思うことは出てきます。「ちょっと仕事が欲しい」くらいのイラストレーターさんに。
ほんの少し、ロジカルに
前提として、「食べていける」ことと「評価される」ことは違うと思っています。
仕事さえもらえれば、食べていけます。
例えば、すっごい美味しい店がつぶれることってあります(頭をよぎる、あの店やこの店……)。逆に、味はイマイチなのにつぶれない店もあります。
同じような話は、他の仕事でもあります。
イラストの方だったら「自分より下手なアイツになんでオファーが来るの?」って、あるあるですよね。
で、実際そう思う方は、本当に腕があったりする。
上手い人に、なんでお客が来ないんですかねえ。
そこライバル多くありません?
って聞かれて、見てみると、なんとなーくですが「ライバル多そうだな」ってことはよくあります。
再度、飲食店の例を出しますが(お腹が減っているのかもしれません)、カレーショップがたくさん並ぶカレーストリートがあったとして(行ってみたい)、そこに新しくカレーショップを出しているような方って、案外多いなあと思うんです。
「カレーに自信があります!大好きです!だからカレーショップ出したいんです!カレーストリートに!」という感じ。
カレーショップ出すなら、カレーショップの少ないエリアにしましょう。
えらそうなコトを言うわけではなくて、岡目八目、傍から見ていると分かることもあるという話。
シンプルに考えれば、そのほうがライバル少ないじゃないですか。
もし1店もカレーショップのないエリアなら、カレー好きが来てくれるかも。
イラストの具体例
少し本線に戻り、具体的に書きます。
イラストの場合だと、「きれい」「かわいい」「かっこいい」がこれに当たります。それぞれ、カレーショップ、ラーメン店、カフェに置き換えてもいいくらい人気ですし、たくさんあります。
私が編集者の端くれとして、いろいろなイラストを見ていると、「きれい」「かわいい」「かっこいい」という人物イラストはたくさんあります。
それで選びづらいんです…すみません。
すると、私の場合は知り合いにお願いしちゃうことが圧倒的に多いです。たぶん、他の編集者さんも似た感じだと思います。
いま仕事をたくさんされているイラストレーターさんは、おそらくそんな人間関係が出来上がっているはずです。新しく、その人間関係に割り込んで仕事をもらうことは、結構たいへんです。
「自信があります!他と違います!」という方もいらっしゃるでしょうし、もちろん、上手さや個性で仕事を勝ち取る手もあります。
でも「きれい」「かわいい」「かっこいい」じゃないイラストのほうが、ライバルは少ないと思いますから、そのエリアをあえて狙ったり、作品数を増やしていくことで仕事がもらえるチャンスも増えるんじゃないでしょうか。
というか、私なら、その“ライバルが少ないエリアのイラスト”を発注したい。
さらに具体的に言えば、次のようなイラストになります。
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