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わたしの未来コンセプト【表現者:まこと】

ふとした瞬間に、自分がなにも持っていないことに気づいた。その時から生きることがどんどん嫌になっていきました。よくよく考えたら、物心ついたときから、「自分」について考えたことがありませんでした。ぼんやりと、「こんなものが好き」という感情自体はあったかもしれません。

ですが、そんなものを主張する前に、自分の家庭での立ち位置が「母親の望む娘」であることに気づいていました。何か母の意に反する言動をとると怒鳴られました。

とにかく「普通」から外れることを許されてきませんでした。否定されたり、怒鳴られたりするのが怖くて、とにかく「普通の味気ない女の子」を目指して、服、髪型、意見、立ち回りに至るまで考え、振舞っていました。

自分らしさが重要な世代に生まれた私が感じた自分の価値

wsでの1枚

母の機嫌を損ねるきっかけを作りたくない。はじめはそんな事から自分の「好き」という感情を押し込めていましたが、だんだんとそれがストレスになっていきました。「だったら、私が意見を持たなければいいんだ。

好き嫌いなんて考えなければ辛くなくなる」実際にこの思考の転換で一時的にはじぶんが「無」になったようで、ただ日常のタスクをこなすことに集中できていたと思います。そのタスクをしっかりこなす自分にそれなりに満足していたことも事実です。

それが崩れたのはやっぱり病気になったことだったと思います。その日常のタスクがこなせなくなった。何もできなくなったときに自分がすがるべき自分の意思が空っぽであることを突きつけられました。

「もう力もない、理想も夢もない。このまま消えて楽になりたい。」個性や自分らしさの重要度が高まってきた世代だからこそ、何もない自分の価値のなさを感じてしまいました。

無視してきた自分と向き合い、ただ一人の私として人生を始めたい

ウォーキングレッスン中のまことさん

これじゃだめだと、思ったのは去年の10月ごろのことです。繰り返す体調の波に対応できず、またふさぎこむような兆候がありました。「またあの時みたいになりたくない」「変わらなきゃ!」と衝動的に思い、それがバースデーランウェイに応募する後押しになったかもしれません。

あの時の私は私が望んでいた私ではありません。そしてその時間が今も私をむしばんでいるようにも感じます。ですが私はそんな自分の意思もない、空っぽで、苦しかった自分をなかったことにはしたくありません。

ちゃんと向き合いたい。向き合って、清算して、次のステップへ進みたい。今の私に、過去の自分がへばりついているような、嫌な感じで私のおもりになっているような、それはきっと今まで私が、そんな私を無視し続けていたからだと思います。バースデーランウェイのワークショップやミーティングで私はよく、「あのときの私になんて声をかけたらいいのか、その答えが知りたいです」と言っています。

過去の自分がほしかった言葉をかけてあげて、その痛みを昇華する。そして今度は、本当にただ一人の私としての人生を始めていきたいと思いました。そんな私の未来コンセプトは「過去の自分を切り離し、寄り添う中で、私が何者かを知っていく」です。

バースデーランウェイ本番は、私の中での分岐点となる日にします。皆さんにも是非見に来ていただけたら幸いです。
 
(編集:響あづ妙

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