見出し画像

今、挑戦したいこと【表現者:まこと】

『今、挑戦したいこと』このテーマが発表されたとき、少し考え込んでしまいました。好きな歌手のライブに行くこと?行ってみたかった場所に行くこと?でも、何か違う。これらは私がやりたいことであって挑戦したいことじゃない。

『挑戦』って何か困難なことに立ち向かっていくような意味を含んでいると思うんです。私がやりたくて、達成するためには何かハードルを超えなきゃいけないこと…と考えたときに今、私が挑戦したいことは『綺麗になってドレスを着ること』でした。

ほのかなわくわくを押し殺して伝えた「私もドレス嫌い」

まことさん

お姫様のようなふわっとしたシルエットにキラキラしたジュエリーや可愛らしい装飾が施されたドレス。ディズ二ープリンセスのドレス姿に憧れを抱いた人も多くいると思います。私もその一人でした。

七五三や成人祝いの記念写真で着られた方もいらっしゃるのではないでしょうか?私もそのような人生の節目の行事で記念写真は撮影してきましたが、一度もドレスを着たことはありません。

5歳の七五三の時、母に「ドレスはぶりっこみたいで気持ち悪い、着物がいいよね?」と言われたんです。母に嫌われたくない、母を怒らせたくない。
ほのかなわくわくを押し殺して「うん!私もドレス嫌い!」と告げました。

それから8年後、私の暮らしていた地元では十三祝いにも記念写真を残すのが主流でした。着物+自由に選べる衣装のプランで「矢絣ね」と決めたのは母で、着付けが終わった私を見て「ドレスじゃないんだ…」と言った父に顔を合わせることはできませんでした。

その時あたりからうつ病、拒食、過食の影響か、自分の容姿に劣等感を感じていたこともあり、「こんな人間がドレスとかないわ」と自分に言い聞かせ、その憧れを絶ってきました。「自分にはあんなキラキラしたものを纏う資格はない」始まりは母の機嫌を恐れていた事でしたが、徐々に私は自分で自分を否定することが習慣になっていました。

ドレスは”好き”に近づくための象徴。自分の意志で服を選びたい

でも、もう母を怖がっているのは嫌。自分を醜いと思うのももうたくさん。私は私の意思で服を選びたい。ドレスを着てみたい。病気で失った筋肉、肌や髪のハリツヤを取り戻して、栄養のある食事を怖がらないで、抑制された生活の中で自分の「好き」が迷子になったけど、自分のわくわくを満たしてそれを探すヒントにしたい。

ドレスはそんな私の「好き」に近づくための象徴のようなものです。ずっと目をそらしてきたトラウマに向き合って克服していかなきゃいけない。身体づくり、私は綺麗じゃないという自己否定の払拭、自信を湧き起こす。とても気力と労力が必要なこと。

だけど私は根拠のない自己否定に怯えていたくない。綺麗になってドレスを着る。とても小さな挑戦かもしれませんが、私が私になるファーストステップになるんじゃないか。そんな期待が膨らみ始めています。

(編集:響あづ妙

◆◆

まことさんのBDRでの活動はこちらをチェック👇


読んでいただきありがとうございます!フォローが励みになります!