"I Have a Rendezvous with Death" by Alan Seeger

僕は死と密会する
紛争地帯の防壁で
春が影をなしてざわめく木々とともに帰り来るとき、林檎の花が大気を満たすとき
僕は死と密会する
春が再び蒼くうるわしき日々をもたらすときに

死はこの手を取り、闇の国へと誘うだろう
そして僕の眼を閉じさせ、息を引き取る
僕は死を静かに通り過ぎるのだろう
僕は死と密会する
戦禍の残る丘の斜面で
春が今年も巡り来て、牧草地に花々が咲き初める頃

神はよくご存じだ
絹に枕し、心地よく香る布団で眠るほうが良いと
至福の眠りのなかで愛が脈打つところ
鼓動と鼓動、呼吸と呼吸
目醒めの囁きも愛おしい場所で
だが、僕は死と密会する
真夜中、炎上する街で
春が今年も北を訪れ、僕が誓いを果たすときに
僕はあの約束を忘れない

(拙訳)

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