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湯治の能書き
温泉に入ると、体があったまり、ほっとした気持ちになります。また山間の自然の中で温泉に入ると、ガチガチになっていた心や体がゆるみます。
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温泉には旬がある
どうしてこんなに気持ちいいのでしょう。
箱根 天山湯治郷パンフレット「湯治の能書き」には古賀昭人九州大学名誉教授の小論を紹介しています。
(温泉水は)地下ではガス成分も多く含み溶解度も高いが、湧出後は圧力の低下と共にガス成分は逃げ、過剰の成分は沈殿しようとする
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大地の奥深く、地上とはまったく異なる環境で温泉成分をたっぷり含んだ温泉水にも「とれたての旬」というものがあるようです。
地中深くの高圧で永年かかって溶けた成分が地上気圧に解圧されて、放出される際に生じる分子の電磁的な運動エネルギーのようです。溶液の安定→不安定→安定と移行するこの間が、温泉そのものの勢いであり、温泉の旬です。
天山の浴槽は「すべて原液で、注水によりうすめて冷却していない」そうです。湧き出た直後の「旬の源泉」に入浴することができるのです。
生きていてよかった
昔から湯治で愛された天山の休憩室には「生きていてよかった」という相田みつをさんの書が掲げられています。
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永年かけてつくられたエネルギーが解き放つ一瞬の輝きを享受できる温泉だからこそ、今も昔も人を癒すことができるのしょう。
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