【備忘録】風のように。
夢を見た。
僕はまだ小さかった。小さな手で母の背を追いかけていた。振り向いてはくれなかった。
「他に好きな人がいるから」
そう言って、置いて行かれた。泣き叫んだような気がした。おそらく、青い顔で目覚めて、僕は自分の手を確認した。暗がりで裏表を何度か凝視した。小さな子供の手ではなかった。見慣れた、大人の、すでに、若いころを過ぎた、日焼けて乾燥した肌の、男の手だった。
良かった。僕はもう子供じゃない。大人だった。大人は自分でなんとかできる。子供はそうではない。
実際にそんなことは起きてはいない。
だが、幼少時の僕は、いつもそんな不安と生きていた。よく憶えている。僕の不出来は母の責任らしく、父は母を怒鳴るか、罵った。そのたび、母は、「あんたらがいなかったら離婚していた」とこぼした。
早く大人になりたかった。大人になって、故郷を離れて、どこか遠くでくらしたかった。
海に行く。そして、そこで波音に耳を澄ませる。海は、いつも、僕の居場所だった。いまは、徒歩十五分に太平洋がある。
毎朝のように歩いて訪れ、「ただいま」と声にする。
そこには、エメラルドグリーンが弾けて、とんびが周遊している。コーヒーを持って、そこでしばらく過ごしているだけで、体が軽くなってゆくのがわかる。
高知はすでに初夏。昨日から梅雨のような空模様。また、夏がやってきますね。つい最近、とても親しくしているnoterさんが「まだこちらは寒い」と教えてくれて。日本って広いですね。
だって。
僕は高知に移り住んできてから、真冬でもTシャツ、半ズボンで寝てるんですから(笑)。機密性の高い物件ではあるけれど、真冬にTシャツ半ズボンで、毛布もなし、暖房もなしで、熟睡できるなんて。
夏には避暑に行きたい、北海道へ。そのときは乾杯しましょうね。美味しいものを食べて、美味しいお酒を飲みましょう。
ずっと長めの髪をしていて、少し切ったんだけど、思い切り短くしようかなって思っています。どうしようかな。
女性のみなさん。男性の好きなヘアスタイルってありますか。知り合いたちに訊くと「高校球児みたいに短くてさっぱりして、爽やかなヘアがいい」と言う人が多くて。
僕がそんなふうにすると、確実に危険人物になるんですよね(笑)。
風のように生きて、風のように去る。そんなふうに生きよう。
今日は。なんだっけ。夜の音楽番組にスピッツが登場するそうな。もうすぐ新アルバムもリリース。楽しみだな。草野マサムネは風のような人だなって思う。
今晩はスピッツのスタジオライブ。それぞれの地域でガッツポーズして見守りましょう。
それでは、また。ビリーでした。
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