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【日本一周】10県目/宮崎県

沖縄から鹿児島空港まで帰ってきた私。車をピックアップして、やっぱり自分の車はいいなぁと感じながら宮崎方面にある道の駅へと向かい、車中泊で一夜を過ごしたのだった。

薬草・地域作物センター

朝になってから、道の駅の隣に植物園のような施設があることに気がついた。看板には「入場無料」との文字。おもしろそうじゃん。ちょこっと見学してみることにした。

特に気に入ったのが薬用ハーブコーナー。
ミントだけでも、ペパーミント、アップルミント、スペアミント、ペニーロイヤルミント、ウォーターミント、マウンテンミントが植えられていた。

ミントにこんなにたくさん種類があるなんて知らなかった。めちゃくちゃおもしろい。

その後、毒のある植物コーナーや温室を見たりして、ちょこっとのつもりが昼前まで滞在してしまった。思いついてふらっと立ち寄っただけの施設だったけど、すごくいい刺激をもらった。ひとり旅だとこういうことができるのがいい。
そしてハーブやアロマテラピーについてもっと知りたくなった。また機会があれば来よう。

照葉大吊橋

綾町という場所に、日本最大級の吊り橋がある。
森というか山と同じ目線にある橋で、普段見られない視点から照葉樹林を見てもらうために作ったのだとか。

高さは142m。
一番高いところは足元が網になっていて、下は川。しかも風が吹いたり人が歩くと揺れるという、なかなかスリリングな橋だった。

橋の下を見ると背筋がゾワッとした。
新緑の木々の鮮やかな美しさが救い。

帰りに売店で日向夏という柑橘を買った。皮の内側の白いところが苦くなくておいしい。

海と岩と

宮崎の北東部には柱状節理のリアス式海岸が広がっていて、その中に「馬ヶ背」と呼ばれる断崖絶壁がある。吊り橋の高さからしたらそうでもないかもしれないが、海面からの高さは70mあるらしい。
こちらもスリリング。

馬ヶ背の近くには「クルスの海」という所もあり、十文字(クルス)に見えるからと名付けられたとのこと。
地殻変動とかでできたものだろうけど、こんなにきっちり海が割れたような形状になるなんて。自然の造形ってすばらしいな、と感動するしかなかった。

駐車場にはネコがいた。凛々しい顔つき。

高千穂

再び山方面へ。高千穂神社の夜神楽を見に行った。
内容は天岩戸伝説だったけれど、一番印象に残っているのは最後の方に舞手さんたちが舞台から躍り出てきたこと。
歓声とともに写真を撮る観光客、怖がって泣きわめく子ども、客席で記念撮影に応じるサービス精神旺盛な舞手。斬新、カオス。さすが観光神楽。

夜は高千穂ユースホステルに泊まることにしていた。
時期はちょうどゴールデンウィーク。常連さんたちに囲まれながら交流するのも楽しかった。バイカーのおじさまに「日本一周するならツーリングマップ必携だからな」と教わったのもここだった。それからはツーリングマップルは私の旅の相棒になった。

そして、ユースホステルに泊まった本当の目的は翌日の朝ごはん。

鮎の甘露煮が出るらしいと聞いて申し込んだのだった。
めちゃくちゃ贅沢な時間をいただいた。ごちそうさまでした。

(2013年5月5日)

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