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重要なのは、アイディアだけではなく、実現化するのに必要なプロセスを設定しやりきる力。〜やってみて気づくこと〜

1月24日の木下斉さんのvoicyでの話を聞きながら、ふと、最近、私の中での気づきがあったので、書き留めておきます。

木下斉さんの話の内容は、何かを変えたい。と実現する時には必ず反対(抵抗)する力が生じる。その反対勢力に対して、どのように乗り越えるか、振り切るには、プロセスを設計し、ゴールに辿り着く社会実証できることが重要になってくる。
と話されていました。

この話しを聞きながら、少し捉え方が異なるかもしれませんが、気づきくことがありました。

1.地元で「子どもたちが集まれるイベント」を企画してみる。

私が暮らす、伊豆市旧天城湯ヶ島町茅野地区は、山に囲まれた過疎地域です。
主な産業は椎茸栽培やわさび栽培などの農業などの一次産業。
この土地に嫁にきて、子どもを授かり、子育てする中で、ずっと思っていたのが、
「この広大な山々を子どもたちに託していけるのか」
という漠然とした不安でした。

主人達は、ここで生まれ育ち暮らしてきたので、子どもたちも自分と同じようにここで育ち、大人になっても守ってくれるだろう。それが当たり前で不安は感じていないようです。
ただ、私の中では、伊豆に住んでいると、風の噂で、子どもたちは中学や高校入学で伊豆を離れ、そのまま伊豆には帰ってこないことを聞くと、何か田舎でも魅力を作らないと若者は離れてしまい、お年寄りばかりのまちになってしまう。。「残された若者が大変になり、田舎を離れ、いつか忘れられてしまう地域なってしまう」という危機感を抱いていました。

そんな中、伊豆市では各地区に「地域づくり協議会」という団体が設置されており、私たちの地域にも「伊豆市湯ヶ島地域づくり協議会」という団体があり、年に一度、各地区からの要望や困り事や、企画を提案することができます。
そこで、昨年の2月、2023年の事業案で子育て世代を代表して「子どもたちが集まる場所を作りたい」と提案しました。
その時はまだ「おもちゃ美術館」さんを呼べたらいいなぁくらいで考えていました。

ただ、調べてみると「出張木育キャラバン」は2日間(設置1日)150万円〜到底払える金額ではありません。
それに、子ども達は喜ぶかもしれませんが、実際に私がやりたいことなのか、疑問がありました。

ただ、「おもちゃインストラクター」の資格を持つ友人に相談し、友人が持っている「グッドトイ」をお借りできることになり、まずは「木育イベント」を企画することにしました。

この事業を提案するなかで大事にしたかった
この伊豆だからできること
をずっと考えていました。

2.「木育×パパ」イベントを企画してみる。

その時に考えていたのが、伊豆市で木工業を営んでいる作家さんを巻き込みたいという気持ち。
特に、和田家具の和田大さんは、同じ旧天城湯ヶ島町内に暮らし、家庭を築きながら、自分の事業を確立していた方なので、和田さんに協力してもらえないかとずっと考えていました。

そして、企画したのが、「パパパパ教室」。
和田さんに協力をいただき、事業を考える中で、実は地元で、林業や木工業、そして、山の整備に携わっている同世代のパパさんが何人かいることに気づきました。お子さんの年齢も近い。そんなパパさん達の仕事を体験する親子体験イベントができないかと考えました。

そして、「パパパパ教室」のイベント企画しました。
企画する中でやりたかったことは
ボランティア企画したくはなかったこと。事業を考える中で、いずれか自分で事業を回して行きたいと考えていたので、地域づくり協議会の事業費になるべく頼らずイベントを成功させたいと当初から考えていました。
「地域づくり協議会」の事業でやることのメリットは、行政施設を無料で借りられること。そして、市内の小学校にチラシを配布できること。でした。

講師料は1人15,000円
材料費は参加者×1,000円
チラシ代は3,000円前後
(当初は市内小学校全配布を想定し、1,000枚を印刷。しかし配れたのは天城小学校のみ。)

8組の募集で、1組3,000円。
この設定を「地域づくり協議会」に提案したら、高すぎて参加者が集まらないと助言を受け、まずはイベントを実施することを優先し、参加費を材料費分の1,000円にして、募集しました。

今回は、天城の木材を使って、実際に大工仕事に必要なノコギリとノミを使った組み木細工づくりを企画。

募集家族10組に対して、12組の申し込みがあり、急きょ、2部制にして実施。
ノミを使うのも、ノコギリを使うのもはじめての子どもたち。ドキドキしながらも、真剣に取り組んでいました。
そして、子どもより熱中していたのがお父さんたち。大盛況でした。

閉校した学校を活動センターとしている一室を今回会場にしました。
講師のレクチャーに皆真剣に聞いています。
親子で協力して。
パパも熱くなります。
小さなお子さんでもチャレンジしていました。
今回は一本の角材から組み木細工を作成しました。
一本の材料から作るプロセスを伝えたかった。


そして、同時に小さなお子さんたちにも遊んでもらう「木のおもちゃ」のブースも作りました。

こちらも大人気。おもちゃインストラクターを持つ友人におもちゃの選び方を聞く姿もありました。
テーブルサッカーに熱中する男の子達。
普段手にしない万華鏡を覗いて。
おもちゃインストラクターの資格を持つ友人のワークショップも大人気。

協力してくれた講師の方々も、「すごく楽しかった」と話してくれたのが嬉しく、なんとなく手ごたえを感じた第一弾でした。


「パパパパ教室」の第二弾は、林業体験。
今回の講師も、息子の同級生のお父さんに依頼。
冬場の方が花粉が少ないと伺い、真冬の1月に開催。場所は、天城湯ヶ島地域。実際に仕事現場に入らせてもらってのワークショップになりました。
ただ、冬場ということもあり、また募集期間も年末年始になり、今回は参加募集には苦戦しました。第一弾の時にもそうでしたが、SNSやLINEグループなど告知してもなかなか募集は入りません。直接、個別に声かけてを地道に行うことが大切だと改めて気づきました。

今回は、林業の現場なので、参加者は小学生〜中学生にしました!
まず、現場で使っているチェーンソーの説明。山林業では50ccクラスのものを使っているのだそう。チェーンソーの刃のメンテナンスは毎日欠かせないそう。


実際に間伐材を倒伐するところを見学。
倒伐した木の枝を払う作業をノコギリを使ってお手伝い。
細い木をノコギリを使って倒伐する体験もさせていただきました。実際やってみると斜面で足に力が入らず、苦戦しました。
倒伐した木材を4mずつの長さに切り、アームの付いた重機に乗せて運び出します。

林業の現場は、本当に危険を伴う現場でしたが、プロフェッショナルな現場でかっこいい現場でした。
また、なぜ間伐が必要なのか、林業に携わる人の話しや林業のリアルなお話も聞くことができ、体験するから分かる気づきが沢山ありました。
林業は農業や漁業と同じ一次産業であるという講師からの言葉にハッとさせられました。

3.やりたかったことは「キャリア教育」だった。

2回のイベントを企画・運営しながら気づいたことは、私は、地元の林業に携わる人「木を倒し・運び出し⇨製材⇨家を建てる・家具をつくる」を一連して、「木育」より「キャリア教育」をやりたいということに気づきました。

私の実家が木工業を営み、幼い頃から木に触れていたので、「木にふれる」ことはもちろんやりたいことでしたが、イベントを企画してみて実感できたのが、「キャリア教育」でした。

また今回林業体験のイベントの参加者に三島市で工務店を経営する親子が参加してくれました。その親御(女性社長)さんが、天城の木材について、以前から興味を持ってくれていました。そうした工務店さんの協力を得ながら、「木を倒し・運び出し⇨製材⇨家を建てる・家具をつくる」の工程を学ぶプログラムを通年通して企画したい新たな事業にも道筋が見えてきました。

まだまだ、新事業にするには、運営資金をどう調達するのか。誰と運営していくのか。という課題がありますが、今回木下さんの話しを聞きながら、 やりなら削ぎ落としていく工程が、私が最近気づいたことに似ていたので、アウトプットしてみました。

そして木下さんのVoicyを聞いて改めて思ったことは、「プロセスを設計する」こと。
まず仮説でもいいから、ゴールに向けてのなりたいビジョンを口にするだけでなく、書き出すこと。見える化することで、自分の中でも情報が整理され、他人にも伝えられ協力者に繋がってくるのだと思います。
もし、共感していただけたら、ぜひコメントをお待ちしております。

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