ASD傾向のひとのための「ホースセラピー(乗馬療法)」のメリット
ヤッホー、いっちゃんです。
夏休み、楽しんでる?
「夏休み」だからこそいつもとちょっっとちがうこと、新しいこと、やってみない?
それは「乗馬」だ!
ASD傾向のひとが乗馬をするとこんなメリットがあると研究がわかってきた。
・ひとに優しくなれる
・からだのバランスが安定する
・ブランコに乗れる
・歯ブラシができる
・ダンスを踊れる
・洋服を着替えることができるようになった
・触られるのが「安心」に繋がる
・口数が増える
・人に気持ちを伝えられる
・運動が好きになる
・英語を習得しやすくなる
・副交感神経が高まりリラックスする
・手先が器用になる
など
けっこういいことあるよな!
では詳しく見てみよう。
今回は・・・
ホースセラピーの中でも「乗馬療法」について紹介していく。
分類については以前のブログで紹介した。
『ホースセラピー(乗馬療法)について』
おさらい
《乗馬療法とは》
障がい者の治療を目的とする。
対象は主に脳性麻痺/発達障害/HSP/感覚やバランスが苦手な人とある。
「感覚のバランスが苦手」過敏/鈍感については、以前のブログで解説している。
【んで、ASD傾向の人への乗馬療法って具体的にどんなことやるの?】
・15分 3,000円くらい
・引き馬で何周かする
・馬の上に座れない人は「寝たまま」でもOK
こんな感じ
*乗馬療法とは
乗馬療法の先行的な取り組みをした北海道の「大滝わらし園」では創始者であり、外科医でもある村井正直氏らによって療育のひとつとして乗馬療法が定義づけられている。
【特にASD傾向を持つ人は?】
・週3回が一番効果がある。
だが週1回や月数回でも定期的に受けることが良いとされている
・五感(触覚/聴覚/味覚/嗅覚/視覚)と固有覚(筋肉)と前庭覚(耳)などを高める
・脳内ホルモンである「オキシトシン」が高まり、人間関係能力(コミュ力)が高まる
ASD傾向のひとが困っていること
《感覚について》
↑参考資料参照
《感覚統合について》
外の刺激や、からだの内部から伝わってくるさまざまな「感覚刺激」を適切に処理し、適応行動に結びつけるときの脳の中でのプロセスをいう。
第一段階:太い赤枠が、基礎感覚。視覚/聴覚がちゃんと「感覚が入力」することで第二段階にステップアップすることができる。
*「感覚」▶️脳へ(感覚統合)される
つまり、第一段階でつまずいてしまうと、第二段階にある「姿勢」「握力」「目の動き」がちゃんとできなくなってしまう仕組みなのだ。
【ASD傾向の人の「感覚統合」とは】
・「身体障害」である
・すべてが「マニュアル操作」
例:ASDで自閉症傾向のひとは、クルマで言うと「MT」マニュアル車。多くの人は「AT」オートマ車。
例:ダンスをするときに「鏡」を見るように「相手のマネして踊る」よりも「言葉で」動作を説明した方がわかるタイプ。
・目が「オーバーフロー」する。
これは、感覚のひとつである「前庭覚」の入力がうまくできていないことによって起こる。
先ほどの説明したところの「第二段階」である。「第一段階」でつまずいているので「第二段階」の「目の動き」が適切に作動できないのだ
例:船酔いした時に「目の焦点が合わない」時と同じ現象だ!
感覚統合理論から見た「乗馬療法」
・視覚(目で見て)▶️脳へ(感覚統合)される
・頭の動き(前庭覚)▶️脳へ(感覚統合)される
・腕、脚でしっかりと支える(固有覚)▶️脳へ(感覚統合)される
・足の内側の太ももの感覚(触覚)▶️脳へ(感覚統合)される
これらの「動き」はすべて「感覚」が「統合」されていないとできない動きなのである!!
《ASD傾向がホースセラピー(乗馬療法)を受けるメリット》
・ひとに優しくなれる
・からだのバランスが安定する
・ブランコに乗れる
・歯ブラシができる
・ダンスを踊れる
・洋服を着替えることができるようになった
・触られるのが「安心」に繋がる
・口数が増える
・人に気持ちを伝えられる
・運動が好きになる
・英語を習得しやすくなる
・副交感神経が高まりリラックスする
・手先が器用になる
など
《コラム》
「ロデオボーイ」と「乗馬療法」との効果のちがい
・ロデオボーイによって「オキシトシン」は分泌される効果がある文献は見当たらない。
よって、人に優しくする気持ち/口数が増える/安心感に繋がる効果は得られない
*ロデオボーイとは:馬に乗っている時と同じような動作が得られるダイエット器具。十数年前に流行。
おわり
参考資料
○「発達障害児の平衡反応に対する評価・支援システムの開発 : 感覚統合の視点から」
Development of an evaluation and support device for postural reaction of children with developmental difficulties : Based on a theory of a sensory integration
○「保育者・支援者との“触れる関わり”が障がい児者に及ぼす影響 ~主に自閉症スペクトラム児者(ASD)における人間関係能力発達の 視点から考える各アプローチの包括的理解~」会津大学短期大学部研究紀要 第72号 2015
ホームページ
https☆//jc.u-aizu.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_action_common_download&item_id=544&item_no=1&attribute_id=21&file_no=1&page_id=26&block_id=46
○「発達が気になる子どもの理解と対応〜感覚統合の視点から〜」埼玉県保育士会特別研修会Ⅰ 2016年7月11日 うめだ・あけぼの学園 作業療法士 酒井康年
ホームページ
https☆//www.fukushi-saitama.or.jp/saitama13/hoiku/tenpudata/H28/07/tokubetsukensyukaishiryou.pdf
○「「感覚統合」とは?発達障害との関係、家庭や学校でできる手助けまとめ」 LITALICO発達ナビ
ホームページ
https☆//h-navi.jp/column/article/35025964
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同志よ、
逆境を生き抜いて未来は笑って過ごそうぞ
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「夏休み」を使って「乗馬体験」してみては?
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