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Nicolaみたいな人になりたい

こんにちは。BiotopiaのAyaです!
皆さんには憧れている人、尊敬している人はいますか?
私は「こんな人間になりたい」という目標となる人が何人かいます。その1人がNicola(ニコラ)です。
彼のことを知ったのは、2021年にイタリアのミラノでサステナブルファッションについて学んでいる時でした。当時EcoAgeの共同代表をしていたNicolaがゲストスピーカーとして学校に呼ばれてお話をしてくれた時のことを今でもよく覚えています。

資料が何一つない授業が始まる。

いくら文化が違うとはいえ、イタリアでも大抵のゲストスピーカーはお題にあったプレゼンの資料を用意し、それを時間内に読み上げて質問を受け付ける、というのが一般的なやり方です。
そんな中、Nicolaは全く異なる方法でサステナブルファッションを学ぶ私たちに他のどんなに準備を重ねてきた人たちより本質的なことを教えてくれました。
オンラインでの講義のはじめに彼は「みんなの顔を見ながら話しがしたいからカメラはオンにしておいてね。自己紹介から始めよう。あなたが何をしてきたのか、これからどうしようと思っているのかを教えて。」と話し始めました。
すでに何度も他のゲストスピーカーの前でも自己紹介を繰り返し正直クラスの全員が「またか」と思いながら始まった自己紹介に彼は本当に耳を傾け、一人一人の名前を呼びながら、人生に寄り添った言葉でコメントを返してくれました。

気づけば授業の6割くらいの時間が自己紹介で終わる。

人生に迷いながら新しい何かを得たいと模索してサステナブルファッション講座を受けていた私たちは、Nicolaの言葉に励まされ、クラス中が温かい気持ちになっていたのを感じました。
この時で気づけばすでに授業の半分以上の時間が経過し、その後は彼はそのまま自分がどうして起業をすることになったのか、これまで事業が何度も危機に陥ったこと、失敗し続けることの大切さ、進行中の壮大なプロジェクトがどのようなものなのか、についてただひたすら語ってくれました。
彼はこの業界で誰もが羨むような成功を掴んでいましたが、彼のサクセスストーリーは一人一人の心に響き、自分も成功を掴むことができると信じさせてくれるものでした。話す内容の一つ一つや画面に映る顔から彼の誠実さや目の前の人に心から寄りそう真のリーダーシップを感じたことを今でもよく覚えています。

コースの最後に最も高評価だった授業は…

これは個人的な感想だけかと思っていたのですが、コースの締めくくりに皆んなの感想を話していた時に、これは私だけが感じていたことではない。と分かりました。たくさんの生徒が「Nicolaの講義が1番印象的で良い講義だった。」と答えたんです。
通常、より上質なアカデミックな情報、実践に役立つ情報、体系的な学びが「良い」とされているコースの中で、彼の話しが良かった。とみんなが口を揃えていたことは驚きでしたし、本当に良い「話」ってなんだろうか?ということを考え直すきっかけになりました。
彼が身をもって教えてくれたことは「相手の期待する情報を与えることだけが全てではない」ということです。

実践してみたけど…道のりはまだまだ遠し。

そんなNicolaに憧れ、先日参加しているサステラさんのコミュニティーの勉強会では彼のような話し方を実践するため自己紹介の時間を長く取り、それぞれの話を聞きコメントを返しながら進めてみました。
最終的に皆さんに満足いただける勉強会になったかは謎です…
言葉の選び方、話す内容、声のトーンや表情など、もっと色々とできることがあったはず。丁寧に説明するところ、資料がないなりに話す練習など、まだまだ改善するべきところがあったと思います。
やっぱりNicolaみたいな人になるためにはまだまだ修行が足りないな、と反省しましたが、失敗は成功のもと。何度も何度も挑戦して、心に残るメッセージの伝え方を設計していきたいと思います。

では、今日はここまでです。また!

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