飼育日記「めだかのきもち」雪降🍂看取り
5月に孵化した稚魚の1匹が、尾の先が溶けて、泳ぎがぎこちなくなっている。尾腐れ病を昨年に初めて発見した時は、隔離して薬浴させたが、完治には至らず、まもなく力尽きてしまった。
先が長くないのであれば、仲間と引き離すより、最後まで一緒に暮らした方がいいのではと、今回はそのままにして、様子を見てきた。
水面近くで餌も食べているのだが、尾鰭が無いので、前に進むのは難しい。左右の胸鰭を忙しく動かして浮かんでいる。
❗️そこに、先月孵化したばかりの、やっと針子を抜け出した中でも1番のチビが近づいていく。脇腹を突いたり、尾の先に口をつけたり、明らかに興味を示している。離れてもまたすぐにやってくる。
メダカが迷惑と感じているのか、何がしかの気遣いを感じているのかは分からない。
それでも、チビの側に立ってみると、動きのぎこちない先輩メダカの異変に気づき、何らかのアプローチを試みているのは明らかだ。
夕方までには底に沈み、次第に動かなくなった。他の稚魚達も、様子を見に集まってくる。
仲間の異変にsensitiveで、看取りをするメダカ達。ずっと気遣っていた稚魚は、動かなくなってもずっとそばを離れなかった。
一昨年、弱った若魚を気遣い、看取ったのは、老いて背骨の曲がったメダカだった。今回は、孵化して1ヶ月の稚魚。弱った仲間を気に掛け、付き添うことが出来るのはDNAだろうか。驚きだ。
尾腐れ病は、水中の菌が傷口に入り込んでかかるらしい。伝染性ではない。尾鰭以外はとても健康そうな若魚だったので、残念だった。
最後の時間を仲間の中で過ごさせようと、薬浴などに隔離しなかったが、これで良いと思った。
Balcombe氏への報告が、また一つ増えた。
10. 18
10. 21
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