ドラマ「コタツがない家」♬ダメ男数え唄🎶
ニュース番組を除いて、テレビを見なくなった。連続ドラマなど、数年間見ていない。
国内外で現実に起こる出来事が、あまりにも理不尽で、悲惨過ぎて、憂鬱だし腹も立つけれど、耳を塞ぐわけにはいかない。やがて作り事を見る気が失せ、軽いノリのコメディやラブストーリーにも興味が湧かなくなった。流行り病の出現とほぼ同時期だった。
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昨夜、新聞を見ていて、ドラマの記者レビューにあった、「男たちが言い訳やへ理屈などを駆使するトークバトルのセリフ回しが絶妙」とのコメント、しかも役者の1人が吉岡秀隆と知り、俄然見る気になった。
時計を見ると、もう11時を過ぎていて、10時からのドラマは終わったところ。TVerでその日の第7話を観る。本当に便利な世の中。
冒頭、石川さゆりの歌う、主題歌が痺れる。
♪ひとりで何も出来ねえくせに
ふた事目には *ご飯まだか
…
…
バカな女と笑っておくれ
荒波人生どんと来い来い
ダメな男よ背中に乗りな
アタシが**食わせる心配するな
☝️一番は漫画家のダメ亭主(吉岡)へ
☝️二番は高校生の息子(作間龍斗)へ
*小遣い寄こせ **育てる
☝️三番はお騒がせの父親(小林薫)へ
*味噌汁薄い **見送る
主役はウェディングプランナーで、社長の万里江(小池栄子)。有能で和気藹々のスタッフ3人をひきいる仕事は順調。
家に帰れば。3人の男たちに翻弄されては、諭し、怒り、呆れる。目力のある小池の一喝が小気味良く、突き放しながらも見捨てない優しさが、ハマり役である。
このドラマは、見る側の年齢や状況、何よりも男か女かによって、受け取り方は様々かと思う。
脚本は金子茂樹。女性の目に映る、何とも捉え難い、男性のしょうもなさと、捨ておけない愛しさが3人3様、よく描かれている。
父親の別れた妻、万里江の母親役が、高橋恵子。もうすぐ古稀を迎える女優の艶っぽいオーラが、物語をキュッと引き締めている。
今週の第7話に続き、1話と2話を見たところで、物語の展開は大体読めた。
吉岡秀隆は高校生の父親には見えないし、コメディを演ずるのは不慣れなようだ。稀代のコメディアン・渥美清に、小さい時から薫陶を受けた役者である。今後の伸び代に期待したい。
でもやはり、水曜日10時、石川さゆりの"ダメ男数え唄"を聴きたくて、テレビをつけるだろう。
アップテンポで"ぶっ飛んだ"歌詞を、「天城越え」のあの声で🫢あの節回しで🤭
曲目を差し替えてくれたら、今年は久しぶりに紅白を観てみたいと思う。
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