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水墨画を観に🏞国立新美術館

待ち合わせて、友人が出品している「日本南画院東京展」に行ってきた。

水墨画展は、先月の都美術館に続き、2度目だけれど、主催によってこれだけ違うものかと、驚く。モノトーンの色彩の豊かさ、質感の魅力。ただ素晴らしいの一言だった。

「ムスタンの村(ネパール)」
静謐なタッチ
「夢想」
舞う雪の表現が繊細で 夢の中にいるよう
「古桟橋」
どんよりと 高く抜ける空の下 遠くまで伸びる橋
「寂光」
アンドリュー・ワイエスを想起させるタッチ
 枝 水の流れ 舟 飽かず眺めていた
「魚鷹」
タイトルが 潔い
「競り合い」
 水墨画のイメージを裏切る 躍動感
「深青」
絵本"スイミー"を思い出す
「向日葵を描く子達II」
人物のテーマも多かった
友人の作品 「空白の刻」
トルソーに羽織らせた 仕事着 周囲に舞う薔薇
布の質感まで伝わってくる
ユニークな題材で ひときわ目立っていた

100号を超える大作ばかり。自由な題材は、水墨画のイメージを良い意味で裏切るものだった。のびのびと、描き手それぞれの表現がされている作品群は、どの一枚も見応えがあった。

中でも私が強く惹かれた作品が、一枚を除いて、全て女性の手になるものだったのには驚く。歴史を踏襲しながらも、それを突き抜けようとする意思が、素材選びにも感じ取れて清々しかった。

表現法や、制作時の苦労、水墨画界の課題など、友人の解説付きで、より楽しむことが出来て良かった。

鑑賞とロビーでの尽きないお喋り。

楽しい一日だった。


「日本南画院展」  国立新美術館 〜’24.4.1


2Fでは マティス展
こちらは5月までなので 今度ゆっくり

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