Wildlife 🦌🦥🐿🦃🐧🐻

2023年11月12日 08:18

YouTube でWildlife の良質なチャンネルを観られるのが嬉しい。

BBC Earth は、極地や密林、海の中などの生き物達のダイナミックな姿を、ドローンも使った素晴らしい撮影技術で見せてくれる。

Robert E Fuller氏は、見渡す限り森や草地が広がる自宅敷地に生息する、様々な鳥や小動物達の巣作り、孵化から旅立ちまでのstoryをほぼ毎日配信している。

Wildlifeではないけれど、山の畑で7羽の鶏を飼う男性が奮闘する「暇なおっさんの田舎暮らし」。

卵から孵化させるまでの母鶏の健気な頑張り、ひよこへの慈しみ。縄張り意識が強いオス同士は闘うが、見つけた餌を自らは食べずにメスやひよこに譲ったり、家族を守って見張りをするなど漢気を見せる。

知らなかった鶏の姿に目を見張らされる。

ケージ飼いの鶏は、彼らの本性に沿った、こんな豊かな暮らしを知らずに生きるんだなあ、と改めて胸が詰まる。

時に、無声映画のバスター・キートン風のギャグをかます、ちょっと怪しい"おじさん"だが、鶏の餌の野菜を差し入れに近所のおばさんが来た途端、感じの良い、素の若い衆に戻るのが微笑ましい。溢れる愛情で鶏の家族を見守り、心から楽しんでいる様子が楽しい。短いながらキレのある編集。

一番早く目を引かれたWildlifeの映像が、アメリカ・ノースカロライナ州・アッシュビルに住む、Patrick Conley氏が、自宅の敷地やポーチを訪れる様々な生き物を配信するチャンネルである。

編集をしない"淡々とした配信"が、驚くほど豊かな、森の生き物達の生態を教えてくれる。

Patrickの庭は、とりわけblack bear達のお気に入りのようだ。彼らはふらりと、時に子熊を伴って現れ、しばらくくつろいで過ごすと、森に帰って行く。

Patrickは静かな声で、彼らに語りかける。
"Hello!" "Oh, you've come back."
"No, no! Don't do that!"… "See you later."

森へ帰る道すがら、隣人と遭遇しそうな熊には警告も。
"Careful! Stay there!"

熊も人間と無駄に闘いたくはない。人間と距離をとって生きることを、森の住人達は知っている。

Patrickも熊達の来訪を受け入れながら、彼らと絶妙なスタンスを取る。決して近づいたり、触れようとはしない。餌を与えることもない。

彼らも、いつもの揺り椅子でカメラを向ける、家の主を目に捉えても近づくことはしない。時に子熊達をポーチのPatrickのそばで遊ばせたまま、芝生に寝そべって子育ての息抜きをする。

彼らの落ち着きは、敷地の主Patrickへの信頼だけでなく、十分な食糧を得られ、安心して暮らせる豊かな森があらばこそだろう。冬籠りを控えたこの季節、ほとんどの来訪者は、栄養が行き届き、丸々と太っている。

野性の生き物だということを忘れるな、と心配するコメントも時折寄せられる。以前は鳥のおやつの失敬を許していたが、近隣への影響を考えて、最近はbirdsheederを片付けている。

Patrickは、もともと彼らの生息地だった所に人間が移り住んだことを自覚しており、森の生き物達のあるがままの生き方をrespectする。

人間とwildlife が共に生きる(coexist)可能性の、ヒントを示してくれていると思う。

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