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【退職エントリ】日系大企業(研究開発)からベンチャー企業(研究開発)への転職

Goroと申します。

博士号を取得後、日系大企業に就職し研究開発員として働いていました。2023年、新卒で入社した企業を退職し、ベンチャー企業の研究開発職へ転職しました。

本noteでは、前職の経験、転職理由、転職するまでの経緯、待遇の変化などをまとめました。

はじめに

最初に断っておくと、私の転職活動は一般性に欠けています。というのも、エントリーしたのは現職の1社のみであり、求人に記載されていた応募条件と、学生時代・前職で培った専門知識、スキル、経験がドンピシャにハマったため、転職活動は難なく終えたからです。転職活動のイロハを記載したnoteではありません。

とはいえ、好条件を求めて転職するにあたり、私の思考と行動のプロセスが参考になるかもしれないと思い、転職を思い立ってから転職を決断するまでの一連の流れをまとめました。転職によって年収がどう変化したのかも、源泉徴収票の写真付きで記載しました。

個人情報を含む箇所があるため、noteの一部は有料としました。

経歴、前職・転職・現職の概略

学生のときから現職に至るまで、一貫して生物を扱う研究に携わってきました。

  • 理系、博士卒

  • 学生時代の専門はバイオ・生命科学、社会人になってからは化学工学や機械学習を勉強

  • 前職は平均年齢40歳以上、平均年収750万円前後の日系大企業

  • 入社前から希望していた部署で研究開発に従事

  • 転職意欲は低かったが、市場価値とキャリアアップに必要なスキルを把握するために転職サイトに登録

  • 転職エージェントから送られてきた求人のうち、興味がわいたベンチャー企業1社だけエントリーして内定、受諾

  • 現職でも研究開発に従事

前職に入社した理由

大学を卒業後、同大学の院に進学し修士課程を修了しました。修士1年の夏までは修士卒として働こうと考えていましたが、「研究が好きであった」「卒業生を見る限り、博士卒の方が入社後の配属希望が通りやすい」「研究者として世界から認められるためには博士号が必要である」ことを理由に、博士課程へ進学しました。同じ大学・大学院に9年間在籍しました。

基礎研究を続けていくうちに、「社会実装されるようなテーマで研究開発したい」と思うようになり、民間企業の研究開発職に絞って就職活動をしました。専門がバイオ・生命科学だったので、バックグラウンドが活かせそうな製薬メーカー、化学メーカー、食品・飲料メーカー、日用品メーカーなどの上場企業を受けていました。

前職には、
①経営陣に博士号持ちが複数名いて研究開発の重要性を理解していると感じた
②最終面接の面接官(最高技術責任者)に「博士時代の経験を活かして仕事をしてほしい」とおっしゃっていただけた
③配属希望先の研究開発所は、車がなくても生活に困らない関東にある
という3つの理由から入社を決断しました。東京出身なので、勤務地は都心に近ければ近いほど嬉しいです。

前職での経験

めでたく希望していた部署へ配属されました。博士号を取得していると、学生時代の研究内容と親和性が高い部署へ配属される可能性が高まるようです。

配属後は、技術開発ロードマップの策定、研究計画立案、技術開発、特許執筆、現場実証試験、と研究開発の上流から下流まで一通り経験させてもらえました。

筋が通っていて会社の方針と一致していれば、提案したことはやらせていただけたので、楽しく業務に従事していました。また、人間関係、職場環境に不満は全くなく、会社の将来に対する不安もなかったです。

前職の年収(源泉徴収票公開)

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