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エモい京都の住宅群

京都の昔ながらの町家ではなく今回は昭和初期に作られた高級賃貸住宅群のツアーに行ってきたのでレポートしたいと思います。

京都大学吉田キャンパスの近くに吉田山というこぢんまりとした山があります。
その東側の斜面に住宅群を作ったのが谷川茂次郎という京都出身の実業家でした。
彼は裏千家を嗜む数奇者で吉田山の山頂付近にまずいくつかお茶室を作りました。
普段は非公開の田舎席と立礼席を見学👀

田舎席点前座からの眺め


頂上にある点心を食べる場所だったところが茂庵として現在予約制のカフェになっています。

茂庵の外観
茂庵で頂いた見学ツアーのランチ

東側の斜面に作られた住居は平屋だったり2階建だったり間取りはさまざまです。
当時は分譲ではなく賃貸住宅でしたが谷川氏は京大の教授や富裕層などに貸すことを想定して屋根を高級材である銅板吹にしたり床柱や垂木に北山杉というブランド材を用いたりしたそう。

住居からは大文字焼の山が見えます


部屋との間に廊下を設けたのもこれまでの日本家屋の間取りではなく当時としてはモダンな作りだったようです。
こちらの住居群ではまるでガウディのカサ・ミラのように現在も暮らしていらっしゃる方がいます。

今日の見学で一番印象的だったのは可愛らしい和製のタイルでした。
壁の白いタイルは衛生タイルと呼ばれ、当時は銭湯などにも広く普及したそう。床の装飾タイルは瀬戸の本業敷瓦が用いられています。
立礼席である清閑亭の地下全体に貼ってあり上の茶室との和洋折衷な感じがなんともエモくてテンションが上がりました🥰

4種類のタイル

京都のレトロモダンな魅力を満喫したい方に茂庵と谷川住宅群の見学ツアーはオススメですよ🙆‍♀️


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