フジ子・ヘミングさんのコンサートをこれまで2度ほど聴きに行ったことがあります。 一度目は確かサントリーホール、そして二度目はすみだトリフォニーホール。最初のコンサートがとても素晴らしかったのでまた行きたいと思っているうちに数年が経ち、聴きに行った二度目は実はかなり酷い内容でした。おまけに弟のウルフ氏が休憩中に騒いでいてそっちの方が記憶に残っているほど。 それでも私はピアニスト、フジ子・ヘミングさんに惹かれているひとりです。今回の映画は亡くなる数年前の演奏会を中心としたドキュ
World Menopause Day10月18日は世界メノポーズデイで国内では24日までメノポーズ週間だそうです。 というわけで今回は私の更年期対策についてお話ししようと思います。誰かのお役に立てれば幸いです。 更年期のはじまり?最初は月経周期の乱れでした。いつもきっちり来ていた生理がある時10日過ぎても来ないので婦人科に行ってホルモン数値の検査をしてもらいました。その時は正常値でまだ更年期ではないと診断されました。 だんだん更年期っぽい症状が…40代半ばになると生理不
最終日さて最終日。ホテルに荷物を預けて建仁寺へ。建仁寺も久しぶりの訪問です。建仁寺は京都最古の禅寺で茶を日本に伝えた栄西禅師が開山しました。境内にある開山堂の隣りには茶碑や小さな茶畑もありました。 このお寺で有名なのは毎年栄西禅師の誕生日に行われる四頭茶会です。四頭茶会は一般的な大寄せのお茶会とは違ってお茶室ではなく板張りの方丈で行われます。四つ頭の名の通り各角に正客が4名その隣に相伴客が6名ずつ、つまり7名チームが4組の28名が一席の定員となります。皆が席に着くと僧侶がお
2日目2日目は今回の旅のメインである宇治茶工場の見学ツアーへ。 場所は宇治茶房 山本甚次郎。ここには日本最古の碾茶炉があります。 大正初期に機械式の碾茶炉が発明されるまで茶葉を蒸してから水分を飛ばす茶切も茶摘み同様、人の手で行われていました。この作業は時間も労力もかかり、製茶工程の中でも特に重労働だったそう。なんとか機械化できないかと堀井長次郎は研究を重ね1924年、ついに碾茶炉が完成し翌年には稼働が始まりました。 当時の堀井式機械が残っているのはわずか2軒で100年近く経っ
1日目昼着。ホテルに荷物を預けて相国寺へ。相国寺は御所の北、同志社の隣りに位置する広い敷地のお寺です。足利義満が1392年に創建した臨済宗のお寺で有名な金閣寺・銀閣寺などを塔頭としています。 今回は特別公開中の蟠龍図と「禅寺の茶の湯」展を観に訪れました。 法堂にある狩野永徳の息子である光信が1605年に描いた龍の天井画はどの角度から見ても八方睨み、そしてある場所で手をたたくとまるで龍が鳴いているかのような音が反響します。 鋭い眼光と三つ爪、グリーンの鱗に対してイエローの角と
以前から気になっていた映画がアマプラでやっていたので観ました。 地上を走っていた小田急が懐かしかったな。高校は経堂、大学は成城にあったので下北は学校帰りに寄り道する街でした。 内容は家でお酒を飲みながらまったり観る感じ。映画が作られた当時は社会人2年目くらいであの頃の流行りや空気感を懐かしく思い出しました。 あれからもう四半世紀近く経ってしまったのね。 私が見たかったのは主人公の叔母として登場するフジ子・ヘミングさん。劇中では演奏もしています。ご自宅で当時の飼い猫とも共演
私の社中では毎年9月に表千家七代家元である如心斎への供茶と七事式のひとつである且座のお稽古をします。 七事式とは(表千家不審庵、茶の湯用語集より) 茶の湯の精神、技術をみがくために制定された稽古法。 数茶(かずちゃ)、廻花(まわりばな)、廻炭(まわりずみ)、且坐(さざ)、茶カフキ(ちゃかぶき)、一二三(いちにさん)、花月(かげつ)の七つがある。 表千家7代の如心斎が、裏千家8代の一燈宗室や高弟たちと相談して制定した。 席入りは茶道口からで正客は花、次客は炭、三客は香、亭主
9月23日まで、金沢文庫にて「茶の湯以前」と題した企画展が開催されています。私は8月17日と9月7日に行われた講座に参加し、今日はその講座で学んだことの中から、特に心に残ったことをシェアしたいと思います。 これまで私は、お茶は鎌倉時代に『喫茶養生記』を記した僧侶・栄西が中国から伝えたものだと思っていました。しかし、実際には奈良時代からすでに日本に伝わっていたようです。『日本後紀』によると、30年間唐に滞在していた僧・永忠が嵯峨天皇に茶を煎じて献上したと記されています。この頃
先日のお茶のお稽古には、日本文化に興味のあるドイツ人がいらしていました。抹茶というよりも、どちらかというと茶道やお点前を愉しんでいる様子でした。抹茶を家庭で日常的に愉しんでもらうことをテーマに、昨日はドイツの一般家庭でランチをご馳走になった後、お茶を点てるイベントを開きました。 そこではまず、抹茶とはどんな種類のお茶でどのような効能があるのかを動画を見せながら説明し、そのあと抹茶茶碗での飲み方を教えました。用意した和菓子を食べてもらった後、最初に私がデモンストレーションで一
私がその昔住んでいたStuttgartでは表千家の先生がお茶を教えていらっしゃいます。 ドイツで自社ブランドの抹茶を広めるために本日お茶のお稽古を見学させて頂きました。 お弟子さんは夫の駐在でいらしている方、ドイツ人の旦那さまの奥様、そして茶道に興味のあるドイツ人とバライティーに富んでいます。社中の皆さまがとても楽しそうに和気あいあいとお稽古されているのが印象的でした。 そして今日はドイツ人の若い女の子たちが総勢6名で見学に来ていました。みんなお薄を頂くのは初めてだそう
一昨日の夜、ドイツに到着しました。6年ぶり…まあまあお久しぶりです。 抹茶の自社ブランドを立ち上げたとき、まず考えたのはドイツで私の抹茶を広めることでした。 長年茶道に携わっていると日本ではやっぱり老舗のお茶屋さんが強いなと感じます。 お茶名〇〇、お詰めは〇〇と皆ご贔屓があるのです。 国内ではとにかく競合が多すぎて太刀打ちできないかもと思い、それならば馴染みのあるドイツに輸出するのはどうかなと考えたのです。 ドイツでもMatchaと言う日本語はかなり浸透している様子。
先週末に抹茶に合うパンの食べ比べイベント「裏パ道」を開催しました。 裏パ道は毎回抹茶に合うパンをパンクラブ主催のひのようこさんがセレクトし、当店の抹茶とのマリアージュを愉しんで頂く会です。 抹茶をコーヒーや紅茶のようにもっとカジュアルに楽しめないかと思い、長年の友人でもあるひのさんと2年前からこの活動を始めました。 これまでにカヌレやスコーン、あんバターなど様々な種類を試した結果、パンと抹茶は意外と相性が良いことが分かりました。 参加者の方からは「ヘルシーな抹茶だとハイ
昨日は東京マラソンでしたね。その前は大阪や京都、来週は名古屋などシーズン真っ只中。 ラン歴は15年ほどになりますがハーフや10kmレースばかりでフルは走ったことがありません。 いつか一度は挑戦してみたいんですけどなかなか完走できる気がせず今に至ります。 走行記録はNIKEのランニングアプリを使用しています。年間1000kmが毎年の目標で冬場は月間80〜100kmくらい、夏場はその半分くらい。 頻度は月8〜9回を目安に距離は冬は10km超、夏は5〜7kmくらいで目標をクリアで
オーガニック抹茶と有名人気パン屋さんのシナモンロールを食べくらべ BIO MATCHA JAPANは、3月16日に、東京・麻布十番の洗練されたワインバー、bottle/6(ボトルシックス)で開催される第8回「裏パ道」をお知らせします。 ・イベント内容 抹茶と合いそうなパンをテーマに毎回「PANCLUB」主催のひのようこさんが人気のブーランジェリーから3種を厳選し、ビオ抹茶ジャパンの抹茶を参加者ご自身が点ててパンとのマリアージュを楽しんで頂く会です。茶道講師資格者が抹茶の
猫と犬は同じ愛玩動物でも全くの別物。 どちらもそれぞれに魅力がありますが私は断然猫派です🐈 その理由は寝ていても座っていても歩いていても何をしていても美しい姿かたちとしなやかでスマートな身のこなしに尽きます。 そして絶妙な距離感。人間とは主従関係ではなくわりと対等な関係性が築けるのが猫の良いところかなと思っています。 最近は圧倒的に家猫が多いですがたまに外猫や野良猫を見かけるとそれだけでなんだか幸せな気持ちになります。 夫には猫センサーがついていて一緒に散歩をしていると
宇治オーガニック抹茶のブランド、BIO MATCHA JAPANを立ち上げて今日で2年が経ちました🌱 仕入れ茶農家さんでの茶摘み体験や碾茶工場の見学を通して抹茶に関する知見を深めると共にパンと抹茶の食べあわせイベントを定期的に開催し、昨年秋からはインバウンドの茶道体験にも力を入れて参りました。細々ですが少しずつやりたいことに向かって前に進んでいる感じです。 さてBIOはバイオではなくビオと読みます。 ドイツやフランスなどのEU諸国ではBIO=オーガニックで体に良いという認