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STATEMENT

2023年、なんの因果か自分のレーベルが誕生することになりました。自分はいまは音楽業界から離れた一介のサラリーマンですが(エンタメ側の仕事はしてますが)完全に自主原盤の自主レーベルを個人で立ち上げます。

レーベル名は
My Favorite Soul
といいます。

レーベルとしてのテーマは
『DJユースのソウル・ミュージック』。
といっても繋ぎやすいブレイクが、とかビート感が、とかは変に意識しておらず、曲として純粋に良いソウルを創っていきたいと思っています。

イベント「My Favorite Soul」との同期
このレーベル名は自分がMySpace Japanにいた頃、中目黒のsolfaで「origami productions」のメンバーが始め、いまはピアニスト/プロデューサーのSWING-Oさんオーガナイズ、下北沢のLiveHausで隔月開催しているライブ+ジャム・セッション+DJのイベントと同期しています。
自分も2009年の初回からDJで参加していて、今年でもう15年目になります。

6月のゲストはレジェンド、八木のぶおさん。
「Mi Mi Africa」をライブで世界初披露してくださいました

この「My Favorite Soul」自体の由来はorigamiチームでイベント名どうする?の話題になったときに「Ovall」のShingo Suzuki氏が着ていたTシャツに記載されていた言葉、との説が濃厚ですが、屋号が一人歩きしてついにレーベル名になりました。

このイベント、DJの選曲はソウル、ヒップホップ、ジャズなどをメインにしつつ「BPM100以下の曲オンリー」という縛りがあって、15年間このルールなのですが、違反すると(BPM100越えの曲をプレイすると)罰則としていまだにテキーラが飛んできます。(BPM警察)
でも、BPMを上げすぎないことによって、複数のジャンルがプレイされても不思議と一晩のプレイの流れには統一感が生まれてくるもので、それがとても面白いのです。

さらには、しばらくお休みしていますが、選曲テーマに沿って一晩中B2B(1曲交代で回す)するイベント「裏My Favorite Soul」も過去には行われていました。

テーマが青ジャケ縛りだった回の裏My Favorite Soul

そういう流れで自分も長年イベントに参加していることもあり、オーガナイズのSWING-Oさんに新宿のソウルバー「Soul Stream」で使用の許諾をもらって、このイベントの冠をお借りすることになったのでした。


レーベル構想の実現
きっかけのひとつとして、音楽プロデューサーの牧村憲一さんが著書『未来型サバイバル音楽論』の中で「一人1レーベル」を提唱されていました。ここには

「新しいレーベルとは、一人から始まり、少しずつ集まり、一人ぼっちではない「村」のように発展していくものだと思います。一人一人が独立していて、でも時折出会いがあり、必要なときはそれこそ物々交換に出かけるような、楽しくてぎこちないもの。新しいレーベルは、今度こそ、そこからスタートさせるものだと思います」

との記載があります。僕もこの「一人1レーベル」の概念に憧れて、いつか自分のレーベルを持つことを夢としても持ち続けていました。

最初はたった一人の構想だったとしても、信頼する仲間の力を借りることが出来れば、良い作品を世に残すことができる。
大手の(この言葉嫌いですが)サラリーマンA&Rが作ったマーケティングだけの作品なんかより、個人だからこそ、手を掛けてできることがあるのではないか、と考えます。

道楽、と言ってしまえばそうなのかも知れませんし、僕にはレーベルをビジネス的に経営する能力なんてとてもないんですが、個人だからこそ、作品を残したい思いやコンセプトだけでたくさんの先輩方が協力してくれ、まずは最初の作品作りが出来たことをとても嬉しく思っています。

そしてその大きなきっかけとなったのが、やはりコロナ禍。
2020年以降、仲間や友人、先輩がいなくなってしまったり会えなくなってしまったり、所属している会社や仕事に対しても思うことがあったりで、自分の生きた証としても作品を残すことにはとても意味があるんじゃないか、と考えました。

とはいえ、アーティスト名義をまさか自分名義にするなんて全く想像すらしていませんでした。
なんなら今回は楽器すら演奏していないプロデュース作品。名義はアーティスト側のものなのが当然だと。。
この経緯はまた別途。

ということで過去に自分も宣伝を担当したこともあり、尊敬するプロデューサーである沖野修也(Kyoto Jazz Massive)さんのスタイルを踏襲して、コンセプトを決め、選曲をし、方向性を考え、必要なミュージシャンを集めて作品を制作する、自らライナーも書く。
この沖野さんの「全業」スタイルを大きな参考に、自分のイメージするプロデュースを形にしたレーベルが立ち上がりました。


リリースまで残り100日

ということで今日、7/26は最初の情報解禁日。
無事に告知が開始されました。といってもジャケット撮影はまだこれから。一旦はロゴマークだけがお披露目となりました。

お気づきになられただろうか。。
DISK UNIONさんはHIPHOP/日本語RAP枠で

次回以降、レーベルを立ち上げるまでのお話をを少しずつ語っていきます。

「カフェインの女王」アナログリリースまで、
残り100日。


ありがとうございます涙