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恐怖ノート

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私の実際に経験した恐怖体験。
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#日記

夜叉神峠の亡霊〜夜明け〜10(了)

ポケットを弄りありったけの金を握り出して祠に置いた。 そして、おでこに合掌を合わせ、擦り…

「夜叉神峠の亡霊」〜跳躍〜9

我々は完全に追い詰められていた。 だからと言って、警察から逃亡しているわけでも、下手を打…

「夜叉神峠の亡霊」〜撤退〜8

村田は男の忠告を聞かなかった。 「今すぐ静かに山を下りなさい……」 結果的に私も村田と同じ…

「夜叉神峠の亡霊」〜甲府駅〜3

甲府駅に到着した私たちが目指すのはホームセンターだ。 電車の中で揃えなければならない必要…

「サイドミラーに映る死神」

16歳になり、真っ先に原付バイクの免許を取得した。村田とは別々の高校になったが週に2度の空…

「廃アパートの呪詛」後編

私の涙目の訴えで、どうにか村田と浦川を説得することができた。 とはいえ、2人ともそうとうに…

「洋館の妖しい住人」恐怖ノート 其乃二

運動会は無事に終わった。 優勝は逃したものの、あの日々の充実感は記憶に刻まれている。 村田とは、あれ以来、大袈裟ではなく毎日のように一緒に遊んだ。 彼と仲良くなって1週間後、私は家に招かれた。 村田の母親が一度私に会いたいと言ったらしい。私は緊張した。 村田家は、金沢では指折りの富豪であると同時に、ゴーストハウスという噂もあった。 万引き達人でクラスメイトの白井は、小学校の頃に、一度村田の家に行ったことがあると言った。 その時は、リビングに通されたかと思うと、そのまま帰らさ