Landed on my leg now

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最近の記事

ありのみ

時間がない。30分、いや15分かもしれない。添削なしでゆく。 日常に潜む魔物よ、顔を出しておくれ。さもなくば、私は死んでしまう。部屋の光が刺す心こそ偽りなく笑みを浮かべるものだ。適当をこくものではないが、私のありのみとは指先に従って進むのだ。多大なる失礼が心地よい。予測変換が全くアテにならない。煙草は一瞬にして消え、嗚咽がする。直ちに横になって、足を組み、どうにか生きようとしている。 助けてくれ!拳を握ることしかできない自分が、背筋を伸ばして垂直にソファにもたれるのは恥ず

    • わかれ

      私とは、ベッドに籠って泣いて居る幼き少年のことではない。 今日は、実に別れの日であった。 それは唐突に告げられた。私は大人だから、それを受け入れた。 ギン太は捨てられるのだ。捨てられる子なのだ。周りを見れば私だけでなく、子供たちでさえも、それも五歳児を含み、皆、同じ顔をして、まるで私と同じように受け入れていた。烏滸がましくもあり、立派なことにもし彼らが私と同等であるならば、その感情は全員共通して、理解に近いものでもあった。我々は賢いのである。 ギン太をゴミ箱から取り出し

      • 僕は「火花」に人生を捧げたい

        何周目かの第五話目を見た。 怒り、苦しい。僕は、このままではいけない。

        • 僕を信じてください

          2016年9月5日 この間、久しぶりに発狂したい気持ちに駆られまして、 アンディモリというバンドの、ベンガルトラとウイスキー。という歌を聞いた時、そうなってしまったわけです。 有名で、素晴らしい評価を受けている曲ですから、今更何を、いや、そんな冷たいお人はいないか。実はですね、この歌、以前にも聴いていたことがあるんです。当時十九歳。いい曲だなと思っていて、あとはあまり覚えてないです。数年後、なんだか石ころを思い出すみたいに聴いてみたら、それはもう、家の中で、一人の男がばっ

          句読点

          心が乱れている時、句読点を多用してしまう。例えば、「その時、悔しくて、僕は、泣いた」この様である。すると文章に、本当はあるはずのない、嘘の意味が込められてしまって嫌になる。無意識だから、仕様がない。抗ったって、嘘。遊びにもならない。今もこうして悩ましい。句読点、というタイトルを先につけてしまったのは、失敗だったのかもしれないと後悔している。思いついた時に、書かねばならない!と思ったから、僕は駄目であって、一丁前に悔しがるなんて馬鹿のすることだとも思うが、しかし、記録としていつ

          究極の、儚い

          まずは、部屋を出よう。 あらかた決めていた。次は、コンビニに向かおう。そこで、一番安いアイスを買う。スーパーではいけない。コンビニでなくてはならないのだ。 コンビニでは、その、一番がすぐにわかった。きっとそうであると最初から思っていた。 一つ手に取る。僕にとっては、今、君が一番、美しい。当然である。そして、尊いものにしてみせよう。これは決心なのだろうか。ああ、そうさ。醜いが、しかし、決め事は守る。 僕は、とっておきを思いついたのだ。 そして、家に連れ、シェルターに閉じ込め

          苺ジャム

          子供の頃、パンが大好きだった。 朝食の食パンに、洋風で素敵ね、と胸をときめかせていた。米味噌汁の日は、嫌だった。 思い出は美化され、幻想化され、パンの日はいつも青く晴れていた。本当に、米味噌汁の日は澱んだ雲のイメージが浮かぶ。暗い部屋で、家族と味噌汁を啜った。 パンの日。ミルクを口に含めば、それは幼い僕に若葉を思わせた。チーズを乗せてトーストにしたり、コーンスープに浸したりして食べた。様々なジャムを乗せたりもした。僕は、マーマレードが一番好きだった。 数年後、僕はだいぶ

          旅するポキポキ

          日が跨いで、僕は歩き出す。 跨いだことが決心に変わった。当然の様に、意気地がなかったのだ。 三月の夜は鉄の如く冷たく、僕の血は上に昇るみたいだった。すぐに足が痛くなった。 行くあてはない。北西の方向に、ひたすら歩こうと思った。楽を選べば、大通りばかり。細道には、しょっちゅう裏切られた。 車がスピードを落とさずにそのまま消えてゆく。たまに通行人。ゆらりゆらりとしていて、いつまでも居やがる。 僕は、何を求めているのだろう。 金になるわけではない。疲労感が増し、そのうえ孤独であ

          旅するポキポキ

          彼女が占いに行き僕がノートを始める。

          串カツ食べたい。 そんなことを言う。昨日はそうではなかった。 小説家になりたい。僕は。文章を書き始めたのは、二週間前。僕は、今二十三歳である。 学歴はない。知識がない自負もある。熱量は、人並み。初期衝動だと知っている。 少々、お笑い芸人をやっていた。才能は無かった。 ところで、一昨日の話。婚約者の彼女が好きな占い師さんを尋ねて吉祥寺に行ったそう。それは、それは、とても楽しかった様で、夜にうきうきの顔で僕に出来事を教えてくれた。 自分のこと。結婚のこと。そして、僕のこ

          彼女が占いに行き僕がノートを始める。