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【51】戦国武将の父が息子へ贈った、あの超名言について考える

どうも、おかゆです。いらっしゃいませ。
いつもありがとうございます。


今日は、あごヒモの話です。


なにかが一段落した時って、色んな言い回しがありますよね。

『肩の荷が降りた』
『胸のつかえが取れた』
『気持ちが晴れた』

今まさにこの状態なんです。

仕事で4ヶ月くらい大きな山が続いてたんですよ。
次の山もあるんですけど、初めて登る山じゃない。

やっと峠を越えてフッと息をついたのが2日前のこと。

そこから立て続けに3つの細かなミスをしました。

リカバリーは終わったものの、これはまずいなと。

そこで頭をよぎるのは例のあごヒモのやつ。


『勝って兜の緒を閉めよ』


今日はそんな話です。


言葉の由来


そもそもこの言葉の由来はというと、北条氏綱という戦国武将が息子に送った言葉だそうです。

このページにかなりわかりやすく書いてありました。ご興味があれば覗いてみてください。
さすが塾のコラム!って感じです。

このページで北条氏綱が息子に送った言葉を現代語訳してくれていました。

そのまま引用します。

「合戦で見事な勝利を得た後、油断が生まれる。
敵を侮り、行儀が悪くなることは、必ずあること。
これは慎むべき。
散々こうして、滅亡する家は、昔から多い。
この油断する心は何事にもあてはまる。
勝って兜の緒を締めよ、ということを
忘れてはならない。」

東進ゼミナールHPより

“油断”しちゃってたんですね、私は。

この言葉を残したのが戦国武将というところもポイントなのかな、と思います。

戦国時代、どこを見ても敵だらけで、味方の中にいる裏切り者に命を狙われるかもしれない状況。

流れ矢ひとつで命を落とす可能性もある中で、名を残した武将が息子に送る言葉。

非常に説得力がありますね。


現代における“勝って兜の緒を閉めよ”


さて、言葉には力がありますが、思い浮かべただけでは私の油断は無くなりません。

しつこい油汚れだと思ってください。

この油断はどうやったらこそぎ落とせるのか、ここから考えていきましょう。


”油断”の正体

まずは油断という言葉の解像度を上げましょう。

「へへ、油断しちった」
「油断しただけだっつーの。次は大丈夫。」

のままでは、いつまでも油断はなくなりません。

”油断”という状態を構成する要素は3つあります。

①手順の省略
②思考のピントずれ
③緊張感の霧散

順番に説明します。


①手順の省略

これは結構わかりやすいです。
北条氏綱の言葉で言うと、”兜の緒を締めない”にあたります。

現代で言うと、

・メモを取らない
・バックアップを取らない
・録音をしない
・動作確認をしない

とかになりますかね。
油断している時は、重要な業務にあたる時と比べて、手順が省略されてしまうことが多いです。
(ソースは私)

改めて、自分の業務が順調、もしくは一段落した時こそ、普段のルーティンを守るようにすると油断から身を守れそうです。


②思考のピントずれ

これもイメージしやすいのではないでしょうか。

戦国時代で言うと、戦勝後に自分の勇ましさを思い返しているとか。

まだまだ帰り道もどこに伏兵がいるかわかりません。
そんな中で武勇伝を語っている武将…
悪運が強くなければ早死にしてしまいそうです。

これを現代に置き換えると、

・終わったプロジェクトの事ばかり考えている
・転職したのに「前職では~」が口癖
・「昔はよかった」と、今を見ていない

こんなところでしょうか。

今、もしくは今後にフォーカスしないと、足元をすくわれます。

昨日雲を見上げて歩いてたら汚物を踏んでしまった私のように。

…違うか。


対策としては、『これからやるべきことを書きだす』もしくは『ToDoを見返す』のがいいでしょう。

過去の事は横に置いて、無理でもせめてふと思い返してにやける程度にして、今後の事にピントを合わせていきましょう。


③緊張感の霧散

これも大きな要素です。

そもそも”緊張”というのは、大昔に人類が獰猛な生物の襲来から緊急脱出できるよう、身体に刻み込まれたシステムだそうです。

瞬間的に退避したり、逆に狩りの成功率を上げるためのもの。

つまり集中力が増しているんです。

これが「一山超えたぞ~」と思ったとたんに霧散します。

集中できなくなるのは当然です。
人体の仕組みなので。

なのでここは①②に頼りましょう。

・自分のルーティーンに立ち返る
・今からやるべきことを明確にする

この2つを、”集中力が低下していることを自覚して”実施しましょう。

集中力が低下していたら、
抜け漏れが発生しそうですよね。
自然とメモを取りませんか?

集中力が低下していたら、
誤ってファイルを消したりしそうですよね。
自然とバックアップ取りませんか?


逆説的ですが、集中力の低下を意識することで、
無意識的に集中することができます。



まとめ


今回のまとめ。

  • 「勝って兜の緒を締めよ」は北条氏綱の言葉

  • 「勝って兜の緒を締めよ」=「油断すんな」

  • 油断の正体は手順、思考、緊張感の乱れ

うん、これは次の出勤日が楽しみになってきた。

万全のおかゆ食わしたるわー!!



なんやそれ。



あとがき


というわけで、今回は「勝って兜の緒を締めよ」という言葉について考えてみました。

読んでて「ゔっ」てなった方もいたんじゃないですか?

わたしは北条氏綱に槍で刺されまくって瀕死です。


改めて考えてみると、この言葉が息子に送られているということに少し感動します。

現代と比べて命が軽い戦国時代、息子に少しでも生き延びてほしいと願った北条氏綱。

親として、厳しくも立派な人物だったのだろうと容易に想像がつきます。

私もそんな父親になれるよう、日々積み重ねていきたいものです。



話は変わりますが、以前の記事でギターを始めたとお話ししました。

音楽っていいですね。
日々の疲れが吹っ飛んで、学生時代のああでもない、こうでもない、を思い出します。

おかげで単音ですがチューリップが弾けるようになりました!順調順調。
この調子で、色んな曲を弾けるようになるぞー!



…おっといけない、あごヒモあごヒモ。



ではまた!
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