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Alterlock Gen3 自腹レビュー 前編

オルターロックのGen2を推した手前、Gen3も買わねばなるまいと考えて速攻購入自腹レビューいくぞ!ついてきたまえ。

後編はこちら

いつも通り結論から。

定期送信の問題が許容できたり、Gen2の測位性能に不満ならGen3が買い! 
料金同じで3台まで使えることを忘れないで。

はじめに


Alterlock Gen2の発売は2021年で、そこから3年とすこし、すでに第2世代で製品として熟成は進み、海外進出も果たしていた。
ただ通信方式としてのSigfoxは本流のフランスの会社が倒産(すでに買い手がついてサービスは維持)、北米市場は圏外ということもあって次世代開発は進んでいたのかもしれない。2024年3月ごろからGen3の噂がで初めて、公式発表は4月だったかな。 月額数百円で3台までサポートとかいって正直神だとおもっていたが、そこが変わらず嬉しい(と同時に心配)

(Sigfoxは日本でのサービス継続が確約されてるし、機器の寿命を考えたらSigfox自体が買い替えの理由にはならないと思っている。アレはアレで出来のよいネットワークだが、経済原理的に4G LTEや5Gの設備にライセンス料だけで構築できるLTE-Mが普及し本国フランスでは勝てなかったと言うだけ。LTE-Mもキャリアにとってはそんなに儲かるもんじゃないし、いつやめても驚かない)

測位性能

測位性能に関しては後編にまとめます。
盗難ソリューション自腹レビューでボロカスに書いたけど、Gen2の即位性能はおよそ2020年代のデバイスではなかった。レビューの時間がなく、あとで詳しくテストする予定。都市部でGen2/3を1台につけ、「盗難状態」にして軽く走り回った感じで言うと、移動中はほぼ測位できないGen2に対して、ビル陰でなければ3分毎ぐらいに当然に測位し記録を残すGen3といった手応え。劇的に改善してる予感。(というか基地局密度考えたらAGPSも遥かに有利)

重さ

ほとんど一緒。フジヒルは買い替えの理由にならない

左Gen3 右Gen2

充電端子

上面の、すぐいなくなるゴム蓋で、かつ水が入ると壊れ(たことがあ)るGen2に対して、側面に外れないゴム蓋が配置されていてとても良い。しかし位置がベストではなく、シートステーにロゴを上から読めるように設置するとFDに干渉しそう。写真は9070Di2だけどAXSだとぶつかるかも。

サイズ感

厚さは上部でほんのわずかにGen2が薄く、ボルト穴付近の厚さは同じ。
縦の長さはGen3が長い。

ただ、角の面取りがGen2のほうが緩やかなRなことと、ボトルケージとの一体感がGen2の方が優れていて(個人の感想?) Gen3の方がより存在感がある。
今時バンド式のFDを使ってるのは自分ぐらいかもしれんがFDバンドに干渉することもあるはず。 (Gen2は極太チューブのeMTBとかで干渉する場合もあるのできっと悩んだはず)

充電

Gen2の気になっていたことの一つに充電時間がやたら長いと言う印象があって(カラから3時間では終わらない印象)ちょっと電流見た。
どちらもPD18Wのモバイルバッテリーに繋げてちゃんとC-Cケーブルで充電可能(A-Cじゃないと充電できないType-C機器は存在する)。
Gen2は200mA, Gen3は300mA流れていてバッテリー容量も違うだろうが、たぶんGen3の方が充電は早いんじゃないかな。

上:Gen3 下 Gen2

その他:デバイスID廃止

機器をリセットするための固有の番号がGen2にあったのだが廃止された。
その代わり自転車から外して特定の手順を踏んでリセットする方法に変わった。
機種変で返却したり携帯を無くしたりした時や、ヤフオクメルカリなどの2次市場で手に入れた時にこの手順を踏むわけだ。
番号無くしたとか、2次市場で番号無しで売られてたとか、メーカーサポートは大変だったと思うが、IDを残すかもっと複雑(メーカーに問い合わせてワンタイムパスワードを送ってもらうとか)の方法をとって欲しかった。なぜかというと、この変更で「Alterlock自体」を盗難する価値を生まれたし、盗難自転車のAlterlockを盗難者のスマホに登録して「所有権の主張」された場合、オーナーにはそれを覆すことが難しい。 

その他:定期送信の改悪

Alterlockには定期送信という機能があって、これは警戒セットされていなくても一定間隔で常に位置情報を送信する、と言うものであった。これがGen3では最低6時間に設定されて、30分や1時間を設定できたGen2から性能的には改悪となる。

と言うのも実際の運用では「警戒セット」を忘れることもあるし、車載ラック、輪行しているときは警戒セットしてないわけ。それらの際に盗難されると対応の初動が遅れる可能性がある。 また自分はマンションの駐輪場に置いておくことも多く、警戒セットしておくわけには行かない。2時間程度の定期送信を使っていた。 これが6時間になってしまったら事実上は役に立たないに近い。 製品の意義に関わる部分なのでGen3購入者は自分のユースケースをよく考えて欲しい。

後編
測位性能に関してある程度テストできたので後編を書いた。


終わりに

いかがだろうか。Gen2の弱点であった端子カバーや測位性能は確実に改善しているが、見た目の存在感や定期送信の低頻度化など、人によっては残念な部分もあるかと思う。 いつも通り、PR記事に乗っていることや使用法に関しては他のブログやyoutuberを参考にしてほしいが、使用者として気付いた良い点悪い点を書いたつもり。参考になったら嬉しい。

もう20年ちかく自転車にのっていて、ネタは色々あると気づきました。できるだけ他では語られないコンテンツを書いてコミュニティに貢献していこうとおもっています。 いつかどこかで一緒にライドしましょう!
他の記事もよろしくお願いします。



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