見出し画像

いいものを作るために最新の機械を使わない。倉敷帆布のトートバッグ

はじめまして。
『美観堂』の塩崎といいます。

この4月に新入社員として入社して、今は美観地区のいろいろなお店さんのご紹介を書いています!

昨日から、美観地区のいくつかのお店さんと共同でクラウドファンディングをスタートしました!

支援金を募集している4/27(月)〜5/28(木)の間は、クラウドファンディングに関する内容もnoteに書いていこうと思っています。

協力して下さったお店さんのご紹介や、次回の美観地区へのご旅行がより楽しみになるような情報を書いていく予定です。

ぜひチェックしていただき、楽しんでもらえると嬉しいです。

びかんちく

そんな公開2日目の今日は株式会社バイストンさんの「倉敷帆布」をご紹介します。

倉敷市は国産帆布の約7割を生産する日本一の産地で、ここで作られた一級帆布こそが「倉敷帆布」と呼ばれます。

倉敷帆布に込められたこだわりや、今回のクラウドファンディングのリターンにもなっている、おすすめの商品について書かせていただきました。

岡山が誇る一級帆布「倉敷帆布」

画像10

「帆布」は、簡単に言うと「綿や麻からできた船の帆に使う丈夫な布」。

明治時代以降、船の帆だけでなく、トラックやテントなどの産業用素材として多く使われてきました。

跳び箱や、体育マット、キャンバスなど、実は私たちの身近でも多く使われているんです。

そんな帆布の中でも「倉敷帆布」は、原糸という織物を織る時に元になる糸から、帆布が出来上がるまで全てを一貫して生産することにこだわってつくられています。

丁寧で高品質なものづくりによってできた「最高級帆布」なんです。

ちょこっと工場見学

スクリーンショット (96) (1)

岡山県倉敷市曽原にある帆布工場で、そんな倉敷帆布はつくられています。

帆布の製造に使われているのは、現在は生産が行われていない1960年代の旧式のシャトル織機。

スクリーンショット (97)

このシャトル織機、最新式の織機と比べると、織るのにとても時間がかかるんです。

にもかかわらず、バイストンさんは自分たちで修理したり、パーツを自作したりしながら古いシャトル織機で帆布の制作をしています。

理由は、その「遅さ」。

時間をかけて、ゆっくりと糸を織ることで、倉敷帆布の独特な風合いを生み出し、趣のある生地ができ上がるんです。

スクリーンショット (101)

この写真は経糸(たていと)を準備する、整経(せいけい)と呼ばれる作業の様子。
本数、長さ、張力などをそろえているところです。

数百本の糸が一気に巻かれて一つの場所に集められることで、帆布独特の美しい糸の重なりが生まれます。

スクリーンショット (102)

こちらのかわいいてるてる坊主は、明日の天気をお願いするもの...ではなく、実は部品に記したチョーク文字を消すための道具なんです。

これは残った糸で職人が手づくりしたものだそう。
そこに顔を描いてしまうなんて、職人さんの遊び心が詰まっていて、とてもすてきですよね。

コロナが明けたら、改めて工場見学に行きたい!と思います。

画像12

織り上がった帆布生地は最後の関門、検反(織物の織むら・きず・汚れなどを検査する工程)へ。

人間の目で厳しくチェックされます。

全ての工程を終えた倉敷帆布たちは、用途に応じていろいろな形に加工され、日本、そして世界へと出荷されていきます。

美観地区のお店のご紹介

倉敷帆布 美観地区店 外観

『倉敷帆布 美観地区店』さんは、倉敷帆布の赤い暖簾が目印。

倉敷帆布をつかって作られた商品が取り扱われています。

バッグを中心に、ファッション小物、キッチン雑貨、文具など、幅広いラインナップが展開されています。

「伝統ある素材を多くの方々に知ってもらいたい」

そんな思いでつくられた、素材の魅力と洗練されたデザインの商品がたくさん。

次回の美観地区へのご旅行では、ぜひ、お気に入りの倉敷帆布を見つけてみてはいかがでしょうか?

倉敷帆布のバッグの特徴

帆布特徴

倉敷帆布の大きな特徴は、とにかく丈夫なところ。

濡れても水が浸透しにくい。
ライターで炙っても燃えにくい。

それくらいとっても丈夫なので、倉敷帆布のバッグは長い間お使いいただけるんです。

月日を重ねて使い込むほどに味が出て、柔らかくなって、馴染んでいきます。
本革のような特性を持っていますが、本革よりもエイジング(経年変化)が早いので、使い始めてすぐに馴染みますよ。

使い込んでいくごとにあなただけの風合いになっていくので、世界に一つのあなただけのバッグになっていきます。

今回のリターン品!倉敷帆布のセルヴィッジトートバッグ

画像6

今回のクラウドファンディングのリターンは、倉敷帆布のセルヴィッジトートバッグにさせてもらいました。

セルヴィッジとは、生地の両端の部分に糸の端がフサフサと出ないように織られ、美しく整った生地のこと。

バッグの本体はもちろん、持ち手、内ポケットに至るまですべてのパーツが帆布の余り(裁断ゴミ)が出ないように作られているのも大きな特徴。

機屋(はたや)が手がけたからこそ生まれた究極のバッグです。

鞄の内側には赤い倉敷帆布のロゴマークがついています。

画像7

バッグの中も大容量。幅は、B4サイズのものまで入ります。

内ポケットが2つあるので、携帯やハンカチなども入れられるのが嬉しいポイント。

また、倉敷帆布には、耳部分にオリジナルのデザインを織り込んでいるものがあります。それがこちら。

画像8

このグレーと紅のラインは、工場を創業し、株式会社バイストンの社名の由来にもなったご夫婦のお名前「石五郎」と「梅」(ストーンとバイ)にちなんだもの。

まっすぐ揃ったセルヴィッジは高い品質の証。

こちらのトートバッグは、キナリ、紅葉(もみじ)、錆青(さびあお)、煤竹茶(すすたけちゃ)、墨(すみ)の5色の中からお好きな色をお選びいただけます。

各色10個限定ですので、気になる方はぜひお早めに!

今回のクラウドファンディングのページから、美観地区への支援のリターンとしてご購入いただけます。

プロジェクトを立ち上げた経緯や、私たちの想い、ほかのリターン品についても書き記しています。

明日のお知らせ

大手饅頭カフェ外観

明日の記事では、『大手まんぢゅうカフェ』さんをご紹介します。

「日本三大まんじゅう」の1つ『大手まんぢゅう』と世界中から厳選したスペシャルティコーヒーを楽しめるカフェとおみやげのお店です。

ぜひ明日もご覧ください。

この記事が参加している募集

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?