見出し画像

「自分」のはなし。

好きな人にフラれた。告白もしてないのにフラれた。
たぶんあっちが自分の中にある気持ちに気づいたんだろうと思う。
それが嫌悪かわからないけど。

「気持ちが強くなったら話しかける」とかカッコいい事言ってるけど、
そんな日なんてたぶん来ない。
だってもう10年近く乗り越えられてないことを、
なんで今、私と別離して克服できると思うのか。

シンプルに自分が傷ついた。
「他人」だとか「子どもいない」とか。
それを口にされた瞬間に私は「この人は『人間』になったな」と思った。
家族みたいに思っていることも、
私が結婚してないし結婚するつもりもない事を知っているあの人は、
私にその言葉を吐くことをした時点で私を傷つける意図があった。
そこまでして、離れたいと思っているという風に受け取った。
それくらい私もあの人を傷つけていたのかもしれないと思うし。
あの人を傷つけるという事は私にとって絞首刑並みの大罪だ。

というわけで、もう二度と話はしないだろう。

今言えるのは、
今のこの微妙な心情を汲み取って聞いてくれる人が欲しい。
(もちろん同業者じゃなくて)

そんな時に、思う。
ぴょすさんの「しゃべる猫」の話。

「しゃべる猫は、しゃべる猫としゃべりたい。」

そう。そうなんだ。
なんて言っていいかわからないけど。

あの人は、私にとって「しゃべる猫」だと思っていた。
でも、あの人は私の中で「人間」になってしまったんだと思う。

だから、いつか話をしたいと言ってきても、
きっとその時は私が無理だと思う。

私はずっとこれからも「しゃべる猫」だろうから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?