bijou blanc

子どもの頃の夢中になったあの感覚を思い出したい。 突き動かされるように物を作った、あの…

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子どもの頃の夢中になったあの感覚を思い出したい。 突き動かされるように物を作った、あの感覚を思い出したい。 湧き上がる感情から生まれるものを作りたい。 自分の気持ちをアウトプットする、雑多な記録です。 http://www.bijoublanc.biz

マガジン

  • 洋服、ミシン、縫うことの記録

    洋服、ミシン、縫うことの記録をファイルしています。

  • 韓国に繋がる糸 家族の記録

    韓国との縁を言葉で記録したファイルです。

  • 徒然なる記録

  • 家族の思い出の記録

    家族の思い出をファイルしています。

  • 絵画や遺跡、アートを追う記録

    アートとは何かを探求しながら、出会ったものや訪れた場所の記録。

最近の記事

永い歴史の中のわずかな点だと気付く~「ミシンと洋服」展

今年の早春に見つけたフライヤー。 見た瞬間、心が躍り、ワクワクが止まらなくなった。 「ミシンと洋服展」 自宅から車で1時間ほど走った場所にある 芦屋歴史の里 芦屋歴史民俗資料館へ向かった。 展示会場は、ノスタルジックな雰囲気に包まれ、展示された服や道具からは、作り手の強いエネルギーを感じずにはいられなかった。 参加したギャラリートークでは、神話への布からのアプローチがあり、 日本の裁縫の発祥の地でもある縫殿神社の紹介もあった。 私は縫うことやミシンが大好きな一方で、

    • 無意識の連鎖

      この春、再び韓国の釜山に渡る長女と、その地を訪れた。 三寒四温の、寒さと温かさが入り混じる時期に訪れた韓国。 降り立った美しい釜山港。 利用した港近くのホテルでも、レストランでも、多くの若い人が流暢な日本語でフレンドリーに話しかけてくれる。 日本でもおなじみのアイドルのポスターや、おしゃれなカフェ、平和な街並み。 この地で、わずか30年くらい前まで、まだ暴力による弾圧が残っていたことは、私にとって想像しがたいことだった。 長女が韓国に興味を持ち、その地と繋がっていく

      • 表現ツールの以前にあるもの

        今、noteに文字を連ねて、それが言葉になったものを連ねて、文章を書こうとしている。 言葉が先か、思いが先か。 言うまでもなく、思い、というかイメージがあって、それを表現する手段としての言葉が、既にある。 思いを既存の言葉に当てはめようとするけれど、思いを過不足なく表現できる言葉が見つからない時がある。 イメージが浮かんできた時、それをアウトプットしたいとき、いろんな表現方法がある。 視覚に向けて、かたちにしてみる。 味覚に向けて、味にしてみる。 聴覚にむけて、音にしてみる

        • 思い出と、つづく未来

          心の整理をしたくなった時、片付けをする。 クローゼットや押し入れの奥にしまっているものを引っ張り出して、自分の中のフィルターにかけて、取捨選択する。 タイミングごとに、この作業を続けてきたけれど、 どうしても捨てきれずにフィルターにかかり続けたものがあった。 今は成人したわが子3人が小学生の時に使っていたランドセル。 それに乗っかる思い出を、いつかかたちにして昇華したいと思いながら、ずいぶんと長い時間が経った。 今年の夏、ようやくその思いに着手した。 過去→現在→未来

        永い歴史の中のわずかな点だと気付く~「ミシンと洋服」展

        マガジン

        • 洋服、ミシン、縫うことの記録
          50本
        • 韓国に繋がる糸 家族の記録
          14本
        • 徒然なる記録
          43本
        • 家族の思い出の記録
          19本
        • 絵画や遺跡、アートを追う記録
          11本
        • 消費社会に思うことの記録
          27本

        記事

          文字というかたちが放つメッセージ

          友人の紹介で、書法展を観に行った。 会場に並べられた、たくさんの作品。 まずは会場に沸き立つエネルギーに圧倒される。 作品の前に立つ。 崩した字体や、触れたことのない漢字。 初見では理解できないけれど、ずっと作品を見ていると、だんだん感じてくる何かがある。 なぜか意味が伝わってくる、不思議を感じていた。 いや、不思議ではないのかもしれない。 漢字だけで構成された作品を前にした時も、初めて見るはずの漢字から、じわじわと意味が伝わってきた。 漢字の、その一文字、さらに

          文字というかたちが放つメッセージ

          吊るされた男

          いつからか、図像学に心を惹かれていた。 といっても、「図像学」という言葉の定義を理解したのは最近のことで、かたちが語るメッセージに心惹かれていたのは、それよりもずっと前からだった。 大学では、かたちの研究というようなテーマで卒業論文を書いた。 その時から30年が経つ。 当時、正直なところ、強い意志でその大学への進学を希望したわけでもなく、強い意志でその研究室を希望したわけでもなかったが、あの時、図像学に出会うことになっていたのは、私はそこにいく巡り合わせだったのだと、今答え

          吊るされた男

          水の記憶

          7月の初め、長女に誘われて福岡アジア美術館を訪れた。 彼女は映画館のメンバーズカードを落とし、それを探しに行ったショッピングモールで、福岡アジア美術館のフライヤーを見つけたという。 長女が当初誘ってくれた展示会は、もちろん素晴らしかったのだけど、 その隣の展示会場で、私たちはまた、何かにたまたま出会うことになった。 私たちは、その企画展示のことを知らずに、そこを訪れた。 現在開催されている、世界水泳福岡大会の記念展ということで、アーティストの方々の「水」にまつわる作品が

          水の記憶

          どうして描きたかったのか

          今年の春、息子が進学した大学の、連絡受信用メールを登録したところ社会人講座の絵画教室の案内が届いた。 我が子たちは、23歳、21歳、18歳になった。 いちばん下の息子が18歳成人となり、大学生となり大人に近づいたこのタイミングに、自分がずっと静かにあたためてきたものをアウトプットするきっかけがほしい。 そう思い、受講の申し込みをした。 あたためてきた思いは、自分の中に確かにあるけれど、今はまだ、言語化、視覚化できていない。 目に見える言葉やかたちになる手前の段階の、ふわふ

          どうして描きたかったのか

          あの時、訪れていた場所

          2023年春、再び釜山への旅に出た。 今回の旅は、夫や3人のわが子、そして親戚の10人以上のメンバーとともに行く、家族のルーツを巡る旅だ。 福岡空港を飛び立った飛行機は、あっという間に金海空港に到着する。 けれど、国境の存在は心理的な距離を感じさせる。 福岡から釜山は、東京よりも、大阪よりも、物理的距離は近いはずなのに。 降り立った金海空港の、冷たい空気に迎えられた。空気は冷たいが、日差しは眩しい。 三寒四温という言葉の通り、寒さと温かさが、行ったり来たりする頃だった。

          あの時、訪れていた場所

          諳んじ

          今日は2023年5月1日。 家族のルーツを思い出させる出来事を、今日も回想しながら、文字に変換して記録する。 今年の冬、大寒と呼ばれる頃、シアターの前を通りかかった息子が偶然観た映画。 私たちに繋がれた、映画を通しての家族からのメッセージ。 映画の中で、主人公の山本さんの家族への思いを預かった仲間は、 そらんじる、という方法で、その思いを山本さんの家族へと届け、伝えた。 息子が、映画のエンディングロールで、「Soranji」が流れる間も泣き続けた、と言った。 そして、「

          手繰り寄せられていたと思ったできごと

          2023年2月。 私は繋がる縁に手繰り寄せられ、博多から釜山へ赴いた。 その時釜山で起こった旅の記録を記したところで、 旅に出る少し前にあったできごとを思い返す。記録に残しておきたい。 きっとこの出来事も、何かを思い出すように、呼びかけられていたのだと思う。 起こっていることは、決して偶然ではない。 全てが何かのメッセージだ。 1月の土曜の夜。 冬の冷たい澄んだ空気のむこうに、星が鮮明に見える夜だった。 当時高校3年生の息子が泣きはらした目で帰宅した。 映画を観て、泣いた

          手繰り寄せられていたと思ったできごと

          目覚めに見た観覧車と運命の輪 - 釜山から下関へ ー

          ☆☆☆ 釜山の旅の記録を書き残します。 光の航路と虹を見た日 ー 釜山にて|bijou blanc|note ネガティブな感情の刷り込みがない世代同志の、清らかに紡がれた友情 - 釜山にて|bijou blanc|note 落とし物の意味 ー 釜山にて|bijou blanc|note 迷い込んだ街 ー 釜山にて|bijou blanc|note ひとことにまとめられた、その向こうにある情景 ー 釜山にて |bijou blanc|note 続きです。 ☆☆☆ 偶然なのか

          目覚めに見た観覧車と運命の輪 - 釜山から下関へ ー

          ひとことにまとめられた、その向こうにある情景 ー 釜山にて 

          ☆☆☆ 釜山の旅の記録を書き残します。 光の航路と虹を見た日 ー 釜山にて|bijou blanc|note ネガティブな感情の刷り込みがない世代同志の、清らかに紡がれた友情 - 釜山にて|bijou blanc|note 落とし物の意味 ー 釜山にて|bijou blanc|note 迷い込んだ街 ー 釜山にて|bijou blanc|note 続きです。 ☆☆☆ 計画通りに、思い通りにいかない、この釜山の旅。 一見アクシデントかと思われる出来事が、私をどこかに導き

          ひとことにまとめられた、その向こうにある情景 ー 釜山にて 

          迷い込んだ街 ー 釜山にて

          ☆☆☆ 釜山の旅の記録を書き残します。 光の航路と虹を見た日 ー 釜山にて|bijou blanc|note ネガティブな感情の刷り込みがない世代同志の、清らかに紡がれた友情 - 釜山にて|bijou blanc|note 落とし物の意味 ー 釜山にて|bijou blanc|note 続きです。 ☆☆☆ 紛失届の手続きを終え、何かに呼ばれる感覚が消えないまま、ホテルに戻り、次の日の帰国予定のビートルのHPを覗くと、ビートルは故障の為に欠航が長引いたと記載されていた。

          迷い込んだ街 ー 釜山にて

          落とし物の意味 ー 釜山にて

          ☆☆☆ 釜山の旅の記録を書き残します。 光の航路と虹を見た日 ー 釜山にて|bijou blanc|note ネガティブな感情の刷り込みがない世代同志の、清らかに紡がれた友情 - 釜山にて|bijou blanc|note 続きです。 ☆☆☆ 釜山の大学を卒業した長女の卒業式を終え、引き揚げる荷物をまとめ、明日は高速船ビートルで博多に戻る予定の日。 その日、長女がペイカードを落としてしまい、紛失届を提出しに警察署へ向かうことになる。 起こる出来事には何らかの意味がある

          落とし物の意味 ー 釜山にて

          ネガティブな感情の刷り込みがない世代同志の、清らかに紡がれた友情 - 釜山にて

          ☆☆☆ 釜山の旅の記録を書き残します。 光の航路と虹を見た日 ー 釜山にて|bijou blanc|note 続きです。 ☆☆☆ 光の上を滑るような感覚で海を渡り、水しぶきの中に七色の虹を見た昨日から一晩あけて、長女の卒業式の日を迎えた。 釜山駅から地下鉄を乗り継いで1時間ほどの、小高い丘の上にある美しい大学で、長女は4年間を過ごした。 4年前も、この場所を訪れた。 最寄りの地下鉄の駅から、大学までのシャトルバスに乗って坂を上る。 坂を上った先のバス停を降りると、見

          ネガティブな感情の刷り込みがない世代同志の、清らかに紡がれた友情 - 釜山にて