読書のそのあとで。

唇から紡ぎ大気を震わす、耳に届く言葉だけが、ふたりの言語じゃない。

触れる唇、絡める指先、繋ぎ合う身体。声に出さず語らう、愛を。

くちづける、魂に触れるほど深く深く。

教えて、この恋が終わるまでに私とあなたは何と何を失くせるのかを。

久世光彦 著 『飲食男女』 読了。 

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