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信念が行動を導くのではなく、行動が信念を変える GIVE & TAKE [LAST]

こんにちは、のぐです。今日の書籍はアダムグラントさんの「GIVE & TAKE」です。訳者の方は、楠木建さんです。本記事では[第八章]の内容をご紹介したいと思います。

前節

筆者の方は次のように仰います。

世の中には、3種類の人間がいる。
- GIVER...人に惜しみなく与える者
- TAKER...自分の利益を最優先させる者
- MACTHER...損得バランスを考慮する者

そして、成功段階も3ステップに分かれる
1番の成功者: GIVER
中堅の成功者: TAKER or MACTHER
うまくいかない者: GIVER

驚くべき事実として、「一番成功している者」と「一番うまくいかない者」は双方ともにGIVERであったのです。果たして「最高の勝利者」と「ただのお人好し」の道を分かつ要素は一体どういったものなのでしょうか?

結論のみ知りたい方はこちらをどうぞ

行動が信念を変える

前回の記事で、「GIVERは、食い物にされないために『贈与経済』を仕立てるべき」というお話をしました。

贈与経済とは、交換経済の対義語で両者の違いは以下のようになります。

- 交換経済...「交換」が前提。「何かを渡せば、何かが返ってくる」
- 贈与経済...「あげる」が前提。「見返りは求めない」

そして、贈与経済へ仕立てるメリットを2つお話ししました。

- 他者貢献により得られる喜びが増える
- 自身も利益を得られる

今回は、その方法についてお話しします。まず、具体的なアクションの前に押さえておきたい心得があります。

人は、信念があるから行動が変わるのではなく、行動するから信念が変わる

ここで、「人は、夢があるから、目標があり、それを達成するために行動している」つまり、「信念→行動の順で行動が変わる」と思われている方は驚きの内容かと思います。私もそうでした。

しかし、筆者の方は「真逆」の説を唱えます。たとえば、こちらと似たような経験があるかと思います。

昇進のためにTOEICでハイスコア目指そうと英語を勉強していたのに、
いつの間にか異国の方と話をするのに夢中になって「年一で海外に行こう」と思い立った

こちらは、わかりやすい例ですが、皆さんの日常を探せば「行動したからこそ、それに対する信念が変わった」という経験が少なからずあるかと思います。つまり、「信念→行動」の順番でモノゴトを見ると捉えきれない世界がたくさんあるということです。

目標や夢はなんだっていいんです。筆者の方は「決めなくてもいい」と仰っています。何も定めずに「人に親切する」を習慣にしていれば、自ずとその行動に信念が合わせようとして、GIVERの精神は身についていくのです。


では、次に具体的なアクションプランです。

「親切行為」を目に見える形で公にすること

を意識していれば、なんだっていいと筆者の方は仰います。

- オフィスの掃除
- コーヒーを淹れる
- 相手が読みやすい文章を書く

など、ちょっとした「思いやり」を見せびらかしていきましょう。ただ、今までの「思いやり」もすべてぶち壊して、一気に嫌われる行為があります。それが

「見返り」を求めること

です。成功GIVERは絶対「見返り」を求めません。「コーヒーを淹れたから何かして」というのは考えてみれば大変おかしな話です。自分からプレゼントを催促しているようなものですから。

GIVE、GIVE、GIVEです!!


最後に、本記事をご覧になった皆様の今後のご多幸をお祈り申し上げます。
それではまたの出会いを楽しみにしております。

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