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「やり抜く人」は何を意識しているのか

こんにちは、のぐです。今回の書籍は、Heidi Grant Halvorsonさんの「やり抜く人の9つの習慣」です。訳者の方は林田レジリ浩文さんです。今回もいつものように、本記事でご紹介する内容をA4にまとめてみました。この記事を読んでくださったら「今までよりも習慣が長続きする」かもしれません。もうすぐ新生活がスタートし新しい習慣を身につけたい方、必見の内容です。ぜひ、最後までご覧ください。

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結論

この本の結論です。

成功の秘訣は、「才能・センス」ではなく、
「正しい行動・正しい習慣」である

本書ではこの行動や習慣について9章にわけて紹介してくれていますが、この記事ではもったいぶらずにここで一覧を載せまして、後から補足していく形式をとりたいと思います。

9つの習慣一覧

1. 目標に具体性をもたせる

2. 目標達成への行動計画作成

3. 目標までの距離を意識する

4. 現実的楽観主義者になる

5. 「成長すること」に集中する

6. 「やり抜く力(Grit)」を持つ

7. 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える

8. 自分を追い込まない

9. 「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する

これが一覧です。ところどころ筆者の方の独自の単語がありますので一つずつ詳しく見ていきましょう。

1. 目標に具体性をもたせる

言わずと知れたことですが、やはり大切なことだそうです。ポイントは単に「目標を持つ」ということではなくて「具体性」をもたせることです。筆者の方は次の点に注意することが、この習慣の第一歩と仰います。

- 目標には、数字などの客観的指標を入れる
- メンタルコントラストを取り入れる

メンタルコントラストとは、
この目標を達成することで「何が得られるか?
この目標を達成するために「障害となるものは何か?
を事前に考えておくことです。

2. 目標達成への行動計画作成

次の二つのフェーズで行動計画を作ると良いとされています。

⑴ If-thenプランニング「If X happens, then I will do Y.」
⑵ メンタルコントラストで考えた「障害」を X に当てはめて、Y を考える

If-thenプランニングとは、日本語にすると「もしXが起こってしまったら、Yをしよう!」と事前に決めておく手法です。これにより、計画倒れになりにくくなり、いざ「障害」が起こってしまった際にメンタルを安定させる作用があります。

3. 目標までの距離を意識する

目標までの道のりの中で、随時フィードバックすることで「ゴール」と「現在地」の距離を把握することを意識します。ここで注意すべきポイントは、短期的な目標であれば、そのフィードバックは頻繁に、
長期的な目標であれば、そのフィードバックは間隔をあける
ことです。短期的な目標であるのに間隔を空けてフィードバックをしていれば、期限を過ぎているにも関わらずゴールできていないということになりかねないからです。長期的な目標でフィードバックの間隔を空けるのは、常にフィードバックして成長のなさを感じ、自信をなくしてしまうことを防ぐためです。

また「もし、〜が起こったらフィードバックしよう」と、この距離までのフィードバックを自動化することもテクニックの一つだと筆者の方は仰っています。

4. 現実的楽観主義者になる

ここで大切なことは単に「楽観主義者になること」ではないということです。しっかりと現実を見つめて、「不安になって障害を見つけること」が成功への大切なステップです。ここでの「楽観的」というのは「困難に向けて解決している自分の姿を可視化する」という意味です。

5. 「成長すること」に集中する

ゴールには2種類の捉え方あります。

「証明ゴール」: 自分にそれを成し遂げる才があると証明することがゴール

成長ゴール」: 自分はそれを成し遂げることで成長することがゴール

みなさんは、どちらが最終的にうまくいくと思いますか?答えは、後者の太字になっている捉え方です。ここでは割愛しますが実際に、この「成長ゴール」がうまくいくことを示している研究結果もあるそうです。

6. 「やり抜く力(Grit)」を持つ

知能や能力の捉え方も2種類あります。

「固定的知能観」: 個々人の知能とは生まれ持ったもので、固定されているという考え方

拡張的知能観」: 能力は後天的に変更可能であるという考え方

こちらもやはり後者の太字の考え方を持つ方が成長できるという研究結果があるそうです。苦手なことを思い浮かべて、「それは克服できるんだ」と信じることから出ないと成長はできませんよね。言われてみればその通りです。

7. 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える

意志力を鍛えるためにはただ一つ

自分が価値のあると思う行動を続ける

毎日笑顔で挨拶することや、ゴミを見つけたら拾ってゴミ箱へ捨てることなど小さいことからでも「続けていること」が大切で、これにより自然と意志力は向上すると筆者の方は仰ります。

ただし気をつけなければいけないことがあり、それは

意志力には限界がある

ということです。筋力と同じで使い続けると体がもちません。そのような場合は「特効薬」が効くでしょう。「特効薬」は以下の通りです。 

- 気分が上がること
- 褒めること
- 鉄の意志を持つ人を思い浮かべる

ここで興味深いのは2番目の「褒めること」です。人に「褒められること」ではなく、人を「褒めること」で意志力が回復するのであれば、相手の気分をあげることができ一石二鳥のことでしょう。

8. 自分を追い込まない

自分の誘惑が出やすい環境を把握し、そのような環境は避けることが「やり抜く人の上手なところ」です。自分の意志力は万能ではないことを知り、何かに「全集中」するときには、マンガ「鬼滅の刃」をそばに置かないことが肝心かもしれません。

9. 「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する

口癖として「〜しない」と決めるより、「〜する」と決意する。これによるメリットとして2つあり、マイナスとなる行動を避けるという意識が生まれること、そして、それらを建設的で効率的な行動に置換することで前向きな気持ちが生まれるということです。

この「〜しない」を「〜する」に変える方法として「代替If-thenプランニング」をご紹介します。例えば、「仕事を断る」という行動ではなく、

もし仕事がきたら、引き受ける前に1日寝かせる

という方針に切り替えれば、機会損失することなく、じっくりと考えて選ぶことができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。「やり抜く人が身につけている9つの習慣」をご紹介してきましたが、どの習慣も、どこかで一度聞いたことがある「当たり前」のことだったと思います。一方で「成長ゴール」や「拡張的知能観」など考え方を整理するために導入された言葉に「言われてみれば確かにな」と胸を打った方もいらっしゃるかもしれません。最後も筆者の方のこの言葉で締めさせていただきます。

成功の秘訣は、「才能・センス」ではなく、
「正しい行動・正しい習慣」である


本記事を通して皆様のお役に立てたなら幸いです。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
それではまたの出会いを楽しみにしております。


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